ひとひらの雪
約45億年前に地球は誕生したと言われています。その歴史において恐竜が支配していた歴史は1億5,000万年、我々人類は、その歴史から比べると500万年程度しかありません。その500万年で地球の資源を食潰し、オゾン層の破壊や戦争、森林の伐採等々
しかし、現実、人類が、この地球を支配しています。恐竜は滅亡したのに・・・
恐竜の歴史は、環境の大きな変化と共に、終わりを告げました。
彗星がメキシコに落ち、急激な地殻変動と大気の流れが変わった時から始まります。
そんな中、それまで、温暖化の中で生活していた恐竜の目に、ひとひらの雪が舞い降りてきました。その雪を見た恐竜は「なんだか可笑しな日だな~」と思ったかもしれません。その日が、それから数万年続く事になろうとは。
その可笑しな変化に気付いた生物は全て地下に潜りました。そして、その時に潜った生物だけが、現在でも生きているのです。
つまり、世の中では、最も強い生物や最も賢い生物が生き残れるのではなく、その環境の変化に適応出来た者が生き残れるのです。
そして今、我々、宝石、メガネ業界にも、ひとひらの雪が舞い落ちています。
時計業界にひとひらの雪が舞い落ちたのは昭和54年にデジタルウオッチが9,800円で出た時です。それまで時計は高級品として、中々所有することは難しかったモノです。その為、時計の職人はCMW等の資格を取り、修理等で食べて行けました。その職人から見ると、デジタルウオッチはあくまでも玩具。時計ではないとバカにして扱いもしませんでした。しかし、その変化に危険を感じた時計店は宝石やメガネを扱いました。今、時計だけを取り扱う職人のお店は、ほとんど無くなってしまいました。宝石業界では、95年にココ山岡が倒産し、それまで宝石というものに対する財産価値が崩壊し、アクセサリー化しました。そしてシルバーの展開。メガネも1万円セットやスリープライスの浸透。どんどんと、ひとひらの雪が落ちているのです。その雪を感じ取れるお店は、今、宝石店では集客として、ブランドバッグや時計を取り扱ったり、接客のプロセスを変えたりして対応しています。
自店では、その雪を見て、どんな対応を考えれていますか?