百の説法屁一つ
竹本です。だいぶ「今日の一言」の更新が滞っておりました。すみません。
これからはちょっと趣向を変えて、「メガネ業界活性化チーム」のメンバーで、この「今日の一言」を更新していこうと思っています。よろしくお願いします。
さて、今日の一言ですが、「百の説法屁一つ」という諺があります。
名僧と言われる高位の僧侶の説法は、その人の人格や識見共に申し分なく、人はそれを聞いて大変感謝し、感涙するのです。
しかし、この説法の真っ最中に1人の聴衆が生理現象をどうしても抑えられずおならをしてしまいました。その音は、館内に鳴り響き、説法の言葉が、かき消されてしまいます。こうなると、今までの説法は、どこへ行ったのやら、高僧は話す意欲を無くし出て行ってしまいました。
その高僧は、その地位に着くまでにメチャクチャ修業したに違いないし、徳を沢山積んで行ったに違いありません。また、その説法を聴衆に聞かせようと思って、長い間準備をしていたことでしょう。
それに対しておならをしてしまった人間は何の準備もせず、ただ出るに任せて出してしまっただけです。しかし、結果は歴然、諺の通りおならの方が圧倒的に強力で高僧の説法が笑いに変わってしまったのです。
私は今日この高僧の気分でした。この店の為に知恵を絞り、充分に準備して目標を示してその実現の為に社員に説法することが私の役割だと考えています。社員は皆「ごもっとも!」という感じで聞いていますが、そんな時におならをする社員が出てきました。
それには、何の準備もいりません。「俺はそんな企画聞いてない」「俺の知った事じゃない」という様なことをひと言言えばそれで終わってしまいます。それが、その店の地位の高い人であればあるほど、悪影響が増大し、致命的な打撃を与えてしまうのです。
お店の成長を見る場合、そのおならをする人が1人もいない店こそが目標に向かって繁栄する店であり、それをどういう風に説き伏せて行くかが、コンサルタントとして大切な問題なのではないかと感じます。