飛躍しすぎ!!
アキネーターというアプリがある。
その人が実在、実在しないを問わず、頭に思い描いた誰かを見事、ランプのオッサンが当ててしまうゲームである。
これが意味している事は、人の頭の思考回路というものが、実は僕らが感じている程、複雑怪奇なものではないのかも知れない。
アキネーターのゲーム自体、オッサンが順を追って様々な質問を投げかけ、答えを絞り込みながら導くという単純明快な数学的な発想なゲームなのだが、これは人に説明する時にも、同様に求められる力だ。
つまり、話が上手く伝えられる人程、話の組み立てが順序立てて整理されており、伝わり易いという事になる。
数学の問題でも、いきなり「A=Dである事を証明せよ!」と言われた場合、まずAがBになり、Cへと転換して行く結果、AはDとなるという証明をしていくに過ぎないのだが、話が伝わり難い人は、意味もなくAからDになると言ってしまう。
聞いている方は、飛躍し過ぎて判り難い。
僕らの商売における講演活動も同様で、構成が頭の中で組み立て出来ていない人の話は、???が続いてしまう。
これは接客も一緒である。
例えば、ブライダルのリングでダイヤモンドのエクセレントカットが素晴らしいとお客様に伝えたいのならば、その説明の過程がポイントになるのだ。
昔、よくやった手法の中に、四角のBOXを用意して、そこにドライアイスを入れて煙を出す。次にレーザーポインターを中に置かれた、エクセレントカットのダイヤモンドと、ピケ石や色石のそれぞれに、そのポインターを当てれば、一目瞭然。見る人、全てがダイヤモンドの光の反射の違いが実感出来る。
これがA=Dを証明する上において、C=Dを証明する段階であるかどうかは、全体の構成から判断していくのだが、この組み立てが接客の根幹になってくるものなのだ。n>
今、僕は、業界向けに、もう一度、アプローチブックを作成して、その数学的な思考を伝えなければならないのかも知れない気がしている。