コンキスタ
征服者や英雄の意味をもつ「コンキスタドール」の名を冠したこのモデルは、勿論、フランク・ミュラーの時計の事です。このお店は、ブランドで取り扱えない商品がないというぐらい何でも扱っている正規代理店なのですが、本日、先方の常務と食事する前に、店に立ち寄って商品を眺めていると「先生、コンキスタが無くなりますよ!」と言われました。
コンキスタは、3年前に、いつかこんな時計を付けられる日が来れば良いな~と話していた事を覚えていて下さった中での、この言葉でした。
パティックやブレゲ、ランゲ、ロジェ、ウブロ、パネライ、ブライトリング、インター、ゼニス、ロレックスと好きな時計もあるのですが、僕にとってフランクのコンキスタが、当時、一番興味があり、今でも興味があります。
しかし、当時価格は128万円・・・・・「先生価格で特別値引きにします」と言われても、
夢の様な空間で、自分が王様扱いされても一歩、店の外に出た瞬間、夢は消え去り悪夢な現実が始まるという想いが交差して何度も誘惑に立ち向かって行きました。
でもでも・・・・何と今回コンキスタのこのモデルが無くなる。
しかも、新品なのにコンキスタを含む廃盤モデルだけ大幅値引きになる。128万円のこのモデルでさえ80万円となっていたのです。(これは全国正規代理店共通の割引だそうです)
当然、先方にも在庫はなく、一般公開をどこもせず、店頭だけで、このお店も1ヶ月も掛からず何十本と売ってきているのですが、通常フランク本社から取り寄せで対応しても在庫は全く無い状況らしい。
本当に外国人は何を考えているか判らない。
しかし、そこは日本でもトップの実績を作っている支援先、他のお店よりも圧倒的に優先される力を持つ。
「無理だと思いますが、取り寄せますよ」という言葉と共に、もう後に引けない状況になった。
もし、僕の欲しかった黒のコンキスタが入荷すれば、もうこれは運命と思い買わざるを得ない。
その時は、「さらば、僕の時計コレクション、こんにちはコンキスタ」という形になり、提携先の中古ショップに、今までのロレックスやその他ブランドウオッチを売りに行く形になると思います。