知らないと言うことを知ること
スタジオジブリの「千と千尋の神隠し」のアニメは、10歳の少女の千尋がトンネルを通って、異界?みたいな所に入り、様々な出来事に出会って、やがてまた、日常に帰るという非常に物語にしやすい話の構成です。
僕は、その中で最もインパクトを受けたのは、黒柳徹子さんをモデルにしたとしか思えないと湯婆婆の存在でしたが、それに非常に良く似た話が小さい頃に読んだ「不思議の国のアリス」です。
その続編の「鏡の国のアリス」もあるのですが、これが今年ティム・バートンによって3Dの映画化が仲の良いジョニーデップと共に公開される予定です。
キャロルの復刻版ですから凄いですね。
不思議な事にアリスが思いもかけず穴に落ちて物語が始まる様に、千尋が両親を追いかけてトンネルに入っていき物語が始まる様に、何の目的もない冒険なのですが、今の日本は不景気というトンネルに落ちた世界で楽しんでいる様に思えてなりません。
まあ、取り敢えず全国各地でゴールデンウィークを作っていくみたいだから、まだ当面、魔女のおとぎの国の映画でも見て、夢の不思議な世界は続きそうですね。
さてさて、先日、ある宝石リフォームの業者さんと話をしました。
リフォーム催事を宝飾店に提案したいとの事だと思うのですが、今の時代において点では、間違いなく儲かりませんし上手く行きません。
点というのは、例えばある宝石店が催事をしたとします。確かにリフォームで、今、日本一と言っても過言でない力のある業者さんだから、その時に実績は上がるでしょう。
でも、調子に乗って次の催事に失敗したら、おそらく小売店は、リフォームというものは、自店では年間1回が良いところで、2回は厳しいと勝手に判断してしまうのがオチになりますので、次に繋がりません。(中身が判らないからです)
そうではなく、年間のリフォームという需要を仕組みに落とし込み、体系的に見ていくことが大切なのです。
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つまり、その本質は普段から従業員さんに宝石の鑑別能力と新品仕上げ、パールの糸変え、石外しが出来る教育をしておくところが第一段階。
第二段階で、普段、メガネや貴金属の買取、宝飾品を購買されたり、見に来られたりしたお客様に3つの大切な質問をカードにして残しておき、それが30枚溜まった時点でイベントへ移行するという流れを作ることです。
最後はイベント時におけるコミュニケーション作りとアフターの対応です。
この3つの仕組みがガッチリと固まっていれば、実績はそう簡単にブレません。
今、この仕組みを呉服店さんや買取店に導入をして行こうとしているのですが、ハッキリと言って、彼らは素人だという自覚があるので、与えられた事を必死に覚えようとします。
しかし、本来、知らなければならない宝飾店は、変に知っている感を漂わせても、ルーペでダイヤや色石の見方すら知りませんし、酷いところは知らない事を正当化して逃げます。
この調子だと、抜かれる日も近いのではないでしょうか?
まず、何事も成長は、知らないということを知ることから始まるのです。