生態系
今日は山口県でお客様とフグのフルコースを頂きました。
下関の漁港からの直送らしく、危険だと言われる肝も生れて初めて頂いたのですが、凄く美味しかったです。
食べながら「フグは動きが遅いから捕まり易いんだよなぁ～だから毒を持つ必要があった。次に食べられる自分達の仲間を守る為に」という様に、訳の判らない事を思って、うなづきながら噛締めてました。
確かに生態系は、一つ一つ見ると良く出来ている様に思える。
豹は早く走れるけど長距離は走れないのに対してシマウマは速く走れなくても長距離を走れる。だから簡単には捕まらない。
渡り鳥はＶ字になって集団で飛んで行く。斜め前を飛ぶ鳥から気流が出来るので、後続の鳥たちは、その気流に乗って楽に飛べる。だから、1日100キロ以上も飛んで行けるのだ。
ネズミの歯は一生伸び続けるそうだ。そのままにしておくと口を塞いでしまうので固いものをカジッて歯を削る。・・・・これも何か意味があるのだろう。
人間は長所を伸ばす方が成長は早いと教えられてきた。確かに、欠点を指摘するより長所をより伸ばして上げた方が、やる気が沸くのかも知れない。
でも果たして、それが全てなのだろうか？
その中には短所を長所に変えることも可能ではないのだろうか？
昔、楽天の前監督の野村さんは、肩が弱いことを克服して、それが自分の自信とモチベーションアップにおける長所となってプロで大活躍した様に、立地が悪いこと、商品の品数が少ないこと、接客が弱いことも裏返しに考えると、それを長所にすることも可能なのではないだろうか？
生態系と同じ様に、私達、皆が豹になることは難しい。だったら、この時代の中でシマウマはシマウマの戦い方が出来る筈だ。但し、その為には、自店の長所と短所を把握することが絶対条件で、頭を回転させなければならない。
