エッセンスは見えているのか

2009年6月5日

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元船井総研上席コンサルタント。宝飾業界、眼鏡業界のエキスパートとして、約20年以上の実績をもつ。全国の大手チェーン店をはじめ地域専門店並びに、ボランタリーチェーン、メーカー商品開発にまで多岐に渡るコンサルタント活動を実践。すぐに成果を出す指導手法には定評があり、暗闇だと思っている状況に光を当てて道を照らすコンサルティング活動を進めている。

2009年1月から3月期の実質ＧＤＰはマイナス１５．２％と報道され、戦後最悪のマイナス成長、100年に1度の大不況とまで言われ日経平均株価は７０５４円まで落ちに落ちたものが、何故か、あれよあれよと言う間に９７６８円まで続伸しています。つい先日、アメリカのＧＭが倒産したというのに、米国の財政赤字は、どん詰まりのままで、円高が進む筈なのに、投資家は、ここぞとばかり株投資にお金を回しています。
一流のフランス料理に出てくるスープには、様々な具材が煮込まれています。しかし溶けて見えなくなって出てくるので何が入っているか、よほど舌が肥えた人でないと判りません。
ビーフカレーも同様に、肉が溶け込んでいますし、オマールスープもエビが見えなくても、しっかりと出汁の中に溶け込まれています。
今の時代に繁盛しているお店もそうです。表から見えなくても、繁盛するエッセンスがお店の中に溶け込まれています。
このエッセンスを表に出し、誰にでも判り易く伝えることをノウハウと呼ぶのですが、そんな一長一短ではありません。今の投資家は、どこまで、この経済のエッセンスを理解しているのだろうか？
取り合えず、株価が上がることで、消費が少しは動き始めたのは良いことなのですがね。