出入口
今日は朝一番の新幹線で東北へ入る。10時半に駅に付きお客様の迎えを待っていると一台の車が来た。おそらくこれだろうと近付いていくと、見た事もないオジサンが自然と後部座席に乗り込んでいく姿を見たので、勘違いだと思って一服しようとすると
「先生~こっちこっち」と、その車から降りて次長が手を振っているではないか!
何だ!勘違いではなかったのか??
取り合えず、憮然としているオジサンを横目に車に乗って
「あのオジサン一体誰ですか?」と尋ねると「さぁ~急に乗ってきたのです。ビックリしてしまって」と答えられました。「まさかタクシーと勘違いしたのでしょうか?」「さぁ~ミキモトですと名のってましたけどね」
「やっぱり春ですね~」「そう、春ですね~」といざ支援先に。
物事には出口と入口がある。順番は、出口を固めてから入口を開放するのが効果的だと言う。某ブライダル専門店は、最初にアンケートに答えて貰ってから接客に入るのだが、一般店は、接客の後にアンケートに答えて貰おうとする。それだけで、どちらが有利かと言えば、断然、要望が予め見えた前者が接客をする上で有利に決まっていて、一般店の方が案の定、探りながら接客に入るのでブライダルの決定率が落ちるのだ。
キッチリとした美容院を始め、眼鏡屋さんでも、宝石の催事でも、アンケート等を通して最初にキッチリと相手の要望をまとめるところから、何を提供出来るのかが具体的に生れてくる。
つまり商売で言えば、どんな印象を持って貰いたいのかという出口が決まっているからこそ入口を開放出来るのだが、まだ中途半端なのに門を開放しても悪い印象を与えるだけに過ぎない。
繰り返しになるが漢字とは、良く出来たもので、「出入口」と書く。
出口が先で入口が後なのだと言うことを胆に銘じて最初の段階、そして出口の意識を高める事を考えなければ、本末転倒に成り得ない。