空気を読むことは空気を作り出せば見えてくる
昨日は、群馬県から東京のアパホテルに戻りベッドに寝転びながら斉藤一人さんの本を読んでいたら、いつの間にか爆睡してしまっていた。斉藤さんの本が決して面白くなかった訳でない。むしろ商売における本質が隠されていて面白いのだが、眠たかっただけだ。
眠りに落ちる前、商売は器量だ!という話がとても印象深く夢にまで現れた。
そこには、ある中華料理屋の例があって、五目ソバは人気があるのだが、本来人気の高いラーメンや餃子のオーダーが少ないとする。通常だとラーメンや餃子は人気がなく、五目ソバは人気が高いという事象だけを捉える。しかし、それに対して、本質はラーメンや餃子に対して顧客がマズイと言っているのだ。つまり、その事に対してラーメンや餃子の味を変えようとせず、美味しいラーメン屋さんに言って味を研究しようとしない、その店主の人間性が最も問題がある。だから決して不景気だから注文が出ないのではないと。
人気は「人の気」であり愛の表れであるのだから、自分だけが満足する様な味に酔いしれたいなら家の台所で、上手い上手いと言って1人で食べてれば良い。
目の前のお客様に尽くせない様なら、その人は商売としての空気が読めてないだけなのだそうだ。
本日、東京でプライム21のメガネ役員会において、会員の実績を紙面で確認していた。
それぞれが色々悩み、色々対策を打っている。悩んでいる店、方向性が定まった店も数字の動きを見るとテレビ画面を見るように、その店の情景が浮かび出してくる。
商売には正解はない。しかし5000円の低単価セットを安易に導入するとベテラン社員から反発を食らう。同じ労力で従来は3万円、4万円だったのが、何故、5000円でメガネを作らなければならないのだ!と。そこに売上が伴わないと、やる気を失う気持ちも判る。
だから経営者は、3万円、4万円のフレームも売れる為の演出を考え、売上を作ることを考えなければならないのだ。(それが仕組みとなる)
また逆に3万円、4万円だけのお客様に来て頂けると何と効率が良い店になるのだろうとも考える。
しかし、客数が少なく余裕のない段階で、3万円、4万円のフレーム集中販売だと、売上は縮小し、小さな小さな3万円、4万円を買える一部の顧客だけのお店になって行ってしまう。(田舎では不可能ではないが、よほどの努力が必要)
そんな時は、「うちのメガネは最高だ!」と思い込む事から始める。但し、先程のラーメン屋の話でないが、一度、客観的な視点から自店を見直した方が良い。
そこで、色んな店を見て情報を取得して自店なりの真似をすれば良い。
変な話だが、ウツ病の人にたらふく焼肉を食べさせ、明るい色の服を着させて、テーマパークや映画を思う存分見させる。傍から見たら、その人はウツ病には見えない。すると、その人もいつの間にかウツであることを忘れてしまう。
自店を売れている店にしたければ、売れている店の外観、店内の雰囲気、商品の見せ方、従業員の接客等々を真似して、自店も形だけでも活気を作るところから始めるのだ。
売れていないと、大体は活気がなくなり、店内の空気も重くなる。そしてPOPは汚れ出し、従業員の元気もなくなり、演出も何もなくなってくる。
すると、益々、売れなくなる。(面白いものでゴキブリが台所の隅を好むのも、それに居心地の良さを感じてしまう様に売れない店は、売れない空気を作り出す)
それが「この店は活気があるなぁ~」というスタイルを通していくと、いつの間にか、それが当たり前の様に活気が出てくるものである。
1に活気、2に活気、3も4も活気。活気がある明るい店で、大部分の人はメガネを買いたいのだから。
空気を読むことは空気を作れば見えてくる。