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捨てるものがない

 
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元船井総研上席コンサルタント。宝飾業界、眼鏡業界のエキスパートとして、約20年以上の実績をもつ。 全国の大手チェーン店をはじめ地域専門店並びに、ボランタリーチェーン、メーカー商品開発にまで多岐に渡るコンサルタント活動を実践。 すぐに成果を出す指導手法には定評があり、暗闇だと思っている状況に光を当てて道を照らすコンサルティング活動を進めている。

1880年から続く「かんだやぶそば」を筆頭に「並木藪蕎麦」「池之端藪蕎麦」と言えば、一度は食べてみたい蕎麦屋の御三家である。これらの店以外においても街の蕎麦屋で結構長続きしている老舗的な店も多い。

特に新潟十日町の「へぎ蕎麦」や会津の蕎麦も大好きである。

これだけ歴史を持って長年継続出来るのには、やはり「蕎麦は捨てるところがない!」という要素だろう。

ソバガラまで枕として使うのだから、昔の人の知恵は本当に凄いと思う。

今日は、国際宝飾展の最終日だった。最終日の中でも活気があるのは、バナナの叩き売りみたいな感じで商品を販売しているブースである。

商品値札の10%が卸価格というところ(つまり90%OFF)や、キラキラ宝飾箱も%OFFの大安売りで人がワンサカと集まっていた。明日も明後日も東京出張で、荷物になるのが嫌なため、見るだけだと思って覗いて見たところ、「閉幕だから急いで~」「これが、最後の一つだよ~」と言う声が響き、場内に蛍の光が流れ出すと、何を焦ったのか3つ程、キラキラ宝石箱を購入してしまった。

やっぱり勢いと活気のある雰囲気は一番の衝動買いを起こしてしまう。

僕は、こういう会場に行くとお客様回りをしてから、活気のあるブースを探す。活気のあるというのは、人が入って賑わっているところだ。

そこには、人を惹き付ける何かがある。その何かが判らなければ、自分は人の求める心理と自分の価値観とのギャップがあると考える目安にしている。

つまり、アンテナの波長を合わせる確認である。

これがズレていなければ、顧客は飽きず店頭に来てくれるのだが、習慣化までマンネリになってくると、無意識にズレが出ている事を察知出来なくなる。

一見、習慣化は仕組みと勘違いして、順調に流れていると感じ、起動に乗り続けていると錯覚を起こしてしまう。これが一番の大敵で、モノ売りは、時流適応が求められ鮮度を入れて行かなければならない使命を持つ。

常に自分達が情報を持ち、お客様が次にワクワク出来るものを見つけて待機する姿勢。これを提供し続けられる情熱が物販には欠かせない要素なのかもしれない。


蕎麦屋は材料に捨てるものがない。モノ売りにとって、捨てるものがないと言うのであれば、顧客を楽しませたいという情熱になるのだろう・・・・






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元船井総研上席コンサルタント。宝飾業界、眼鏡業界のエキスパートとして、約20年以上の実績をもつ。 全国の大手チェーン店をはじめ地域専門店並びに、ボランタリーチェーン、メーカー商品開発にまで多岐に渡るコンサルタント活動を実践。 すぐに成果を出す指導手法には定評があり、暗闇だと思っている状況に光を当てて道を照らすコンサルティング活動を進めている。

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