視覚化
う~ん。またまた本日夕刻、宝飾業界に不穏なニュースが流れた。
女性デザイナーを起用し買取りとリフォームチラシで展開していた業者の社長が、突然、金庫の中の宝飾を持って逃げたという話である。
噂で済めば良いが、これが本当なら刑事事件になる。
最悪の場合を想定すると小売店から預かっている宝飾を持って逃げてしまったとすれば、それをお客様から預かっているお店にとって大変な事になる。
一体どうなっているんだ!宝飾業界。
話は変わるが、ある支援先で歩度測定器を使ったメンテナンス会を実施した。
機械式・クオーツ・音叉式時計の歩度を計測する測定器で、動作音をマイクで拾うことによって、テンプの振り角や振動数、片振りを計測する機器である。
自店の顧客の中でロレックスやブライトリング等々を含む自動巻き時計を購買して2年ぐらい経った方を対象に実施したイベントであったが反応がとても良かったのだ。
どうも人の心理として長く使っていると、自分にとって宝物である時計の秒針における動き等が鈍くなっている様な気がする人が結構いらっしゃったのだろう。
通常、それを単純に販売スタッフから言葉で言われただけでは、何万円も掛かるオーバーフォールをする気にもならないのだが、実際に専門家がいて自分の目で、具体的に確かめることが出来れば、やっぱりオーバーフォールしておこうかなという風に感じるものだ。
健康診断でも、スポーツテストでも、実際に健康状態や身体能力の低下を実際に見せられると、慌ててジムに通ったりするのも視覚化というものが、如何に説得力を持つかを示している。
これは補聴器、眼鏡にしても宝飾にしても、十分に顧客とのコミュニケーションを深める武器にもなる。