顧客を知ること
小学生の頃、自分の人生は1999年7月に恐怖の大魔王によって終わるのだと思っていた。テレビでは特番を組まれ、親が読んでいた本を読み、人類が滅亡する事を学校で真剣に語っていた。
そしてまたステラCに刻まれたマヤ暦の始まりから5125年後の2012年12月21日に人類が滅亡するという。
それが太陽のフレアなのか、惑星の衝突なのか判らないが、これから沢山出てくる世の中を怖がらせる評論家みたいな人達は、何も起こらなければ、どう取り繕うのだろう???
それよりも、今は、来年4月からたばこの1本当たり3.5円の増税の方が怖い。(5円値上げ)
今日は宝飾店の支援。当然、宝飾店であれば、この時期はとても忙しいものだ。そんな中、本日開口一番、店長は、「ウチの顧客層だと30万円ぐらいの予算に見合う商品だと即売れる!」とキッパリと言い切っていた。
特にVIPさんだと宝石箱の中に、あらゆる宝石を持っていることが判っている。
どのお客様が、今まで何を買われていて、どんな商品だと興味を持ってくれるのかを常にデーターで整理されている。店長1人で把握している、その数、なんと約300人。
この300人のお客様には、時計だろうと、レザーの洋服だろうと、毛皮やバッグであろうと、何でも販売してきた。結果、このお客様の層が、今、魅力を持たれる商品は、やはり100万円以上で300万円ぐらいのものだと言うのだ。
でも、さすがに300万円(車一台分)だと、なかなか敷居が高いので、30万円で何か面白い商品があると、直ぐに売れること間違いないので、それを教えて欲しいということなのだ。
とりあえず、30万円ぐらいで魅力あると思える商材を紹介しておいたが、何が凄いかと言うと、その店長はデーターをいちいち確認しなくても全部、顧客の情報が頭の中に入っていて、先手先手を考えて行動しているということなのだ。
「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」と孫子の代表的兵書「七書」のひとつではない
が、「顧客を知り、商品を知れば百戦危うからず」 なのかも知れない。