価格は、その人にとっての価値の基準次第
要らない、金ない、信用できない。
不景気は、物販を行う私達にとって、この障害要素が気持ち的に大きくなる。
昨年のリーマンショックが破綻し、世の中が不景気の渦に流され出した11月にソフトバンクがラグジュアリーな携帯を発表した。ダイヤモンド537個18カラットを使った携帯は1298万円という非常識価格で10台限定と言えども、誰も買わないと思ったその携帯は3日で完売してしまった。
同時期、ダイヤモンドを使ったリカちゃん人形が100体限定で100万円で売り出された。リカちゃん人形に100万円って???と通常は誰も買わないと想像出来るのだが、12月にある宝飾店は8体売ってしまった。
そして今、100万円する万華鏡が、百貨店で売れに売れている。
携帯なんて電話機能やメールが出来れば十分だと思っている人にとって、ダイヤモンドが付いていようが10万円でも決して買わないし、飾っておくだけのリカちゃん人形も、必要ない人にとっては、ディスカウントで90%OFFの10万円でも、いらないものはいらない。
でも、世の中、どんなに不景気だと言っても、欲しい人にとっては、やっぱり欲しいのである。
私達がメガネでも宝飾でもセールをするのであれば、100人中、99人はいらないけど、1人にとってはメチャクチャ欲しいというものは、時において非常に強い企画になるものである。
社会的証明や権威効果もそうだけど、まず、価格の前に、価値を上げ、欲しい人にとっては欲しいと思って貰える演出をしてから展開して行きたいものだ。