需要と評価
一昨日は、新規ビジネス開発セミナーで講演、そして昨日は、ニュースでも取り上げられていた今年のメガネのベストドレッサー(井上真央さんや唐沢敏明さん等々)も集まるIOFTで講演しました。この講演も、今回で8回目になります。本当に今まで色々ありましたが、受講して頂いた皆様、本当にありがとうございました。
そして、本日はIOFTの会場で様々なメーカーさんにご挨拶、そして来場されていた小売店の皆様ともご挨拶をして、あっという間に時間が過ぎ去ってしまいました。
さてさて、ここから本題。その後、某有名ダイヤモンドのメーカーさんと会食させて頂いたのですが、凄く考えさせられることがありました。
今、ダイヤモンドには、血に塗られた紛争ダイヤモンドではないと言う事を証明する為にダイヤモンド自体に刻印をしています。
小売店は、それを何百万と支払って、そのダイヤモンドを導入しようとしているのですが、確かに、それは非常に大切な事です。しかし、それを価値あるダイヤモンドかどうかを評価するのは、お客様です。
悲しい事に、それよりも、更にグレードが高くて綺麗で、評価が高いダイヤモンドの方に目が向くのではないでしょうか?
色石にしてもダイヤモンドと違って、買取に出すと2足3文で価格を付けられてしまいます。私も色石が好きで、勉強しているのですが、私達がどんなに、この色石はビルマ産で、グレードも最高ですよという価値を語ったとしても、それを評価する世の中が、その基準を明確にしなければ、それは価値として判断されないのです。
カルティエやティファニーのジュエリーがブランドとして根付いているのは、その価値を世の中が認めているもので、それを評価する人が、そこにいるから成り立つだけです。
つまり、求める人がそこにいるという「需要」となかなか手に入らないという「供給」の関係ですね。
商品の評価価値は、メガネにしても宝石にしても、どんなに良いものを製作したところで、それを良いものと評価できる環境づくりがなければ、自己満足で終わってしまうものなのかも知れません。