ならぬものはならぬものです
福島には、月に3回、多い時には5回以上も訪問させて頂いておりまして、その中でも福島県人の気質とも言える会津に今も根付く「什の掟」がとても好きです。
「什の掟」とは、当時会津藩士の子供が十歳になると「日新館」への入学が義務付けられ、繰り返し繰り返し藩士としての心得を教え込まれたものだと言います。
1.年長者の言うことに背いてはなりませぬ
2.年長者には、お辞儀をしなくてはいけませぬ
3.戯言(虚言等)を言う事はなりませぬ
4.卑怯な振る舞いをしてはなりませぬ
5.弱い者をいじめてはなりませぬ
6.戸外で物を食べてはなりませぬ
7.戸外で婦人と言葉を交えてはなりませぬ
といった心構えが上記7項目掲げてあり、最後は「ならぬものはならぬものです」という有無を言わせずに一言で締め括ってあります。
これが、藩士としての「品」を形成していく上におけるルールだったのだと思います。
社会に出れば、どうしてもルールというものが必要になります。それぞれ自分が育ってきた環境や形成された性格から自論を持っている事は人間であれば当然なのですが、やはりそれなりのルールがなければ、サッカーでも野球でも皆がアッチコッチに走り出してしまうものです。
それを理屈抜きにダメなものはダメという確固たる「真」を感じてしまうのは私だけでしょうか?
しかし、これはキレイごとな事も判ります。「真」を通せる会社や組織の前提にあるのは、「強さ」を備えていることだからです。
「力なき正義は無能」とまでは言いませんが、強い組織というものを目指せる様に頑張ります。