情熱を失った時
「吉田松陰は、教育者ではない。革命家だったのだ!」と、ある人は言った。
確かに、松下村塾という塾の先生として僅か2年余りの教育の中から武家社会を現代日本へと変革させた久坂玄瑞や高杉晋作を始め、伊藤博文、山県有朋の内閣総理大臣を生み出す原動力となった事からも、その影響力は尋常ではなかったのだろうと思う。
今、宝石業界、メガネ業界も革命が求められる。
同一商圏内で犇き合う安売り合戦における客数の取り合い。それによって下がるメガネ一式単価。以前の2倍忙しかったなぁ~と思って、やっと昨年対比ベース。これでは限界だと思って、下手に単価を上げようものなら、一気に固定客中心の店へと陥ってしまう。
そんな環境の中、本日もメガネボランタリーチェーンの役員会議を開いていた。
会員全店が昨年対比100%を切らない事を目標に置き、3年5年前にも遡り様々な実績データーを踏まえて会話をする。
各、役員は皆、自分のお店を経営している社長だけど、その場は加盟店の代表として来ている。皆、自分が経営しているお店だと何とか出来る自信がある。しかし、普段、会員店は全国にあり、その場にいないからこそ、より真剣に要因を探る。本気で会社が掲げている全体100%越えを目指しているのであっても、それが連続して出来ないとなると折角の目標も色あせてしまう事を皆は自店の経営の中で身を持って知っているからだ。
我々は、少数精鋭だからこそ、出来ることが沢山ある。それはスピードであり、変革だ。今までのやり方だけで通用しないなら付加すれば良い。途中で良いと思うものがあって変更したければ、ドンドン変更していけば良い。
だからたった1%にも私達は拘っていたい。大手から見れば笑われるかも知れないけど、どんな小さな要因も見逃さない。それがプライム21そのものだからだ。
吉田松陰ではないけれど、この加盟店のメンバーは、他店とは違う凄さを持っていて欲しい。資本と人の成長を元に良い会社になれる事を理念に掲げ、追及して行く事が大切であるからだ。
もし、この団体が衰退して行く時期が見えるなら、それは私も含めた我々役員が情熱を失ってしまった時だけである。