看板力
ある経営者が、フランチャイズの焼肉店を開いた。
加盟料を支払い、本部から仕入れを行い店舗を作り上げる。
初めて作る焼肉店なのに、オープンからお客様がドッと押し寄せる。
予想以上に感じる嬉しい悲鳴だ。
それから幾年か経ち、もっと美味しい肉を仕入れられるルートが見つかり、自
店で実施してみたいメニューも開発したくなる。
そしてフランチャイズを辞め、独自のルートで店舗を運営してみた。
店舗も綺麗になり、メニューも豊富に揃い、味も格段に向上した事からも、き
っと今まで以上の売上が作れる事は間違いないと確信した。
結果、売上は、以前の半分だったそうだ。
以前よりも綺麗で価格も割安で味も良いのに何が違うのか?
看板が違った・・・・・・・・
宝石店でも見た目は同じでも4℃やスターJなら入るけど、竹本商店なら入ら
ない。メガネ店でもZOFFやJIN‘Zなら入るけど、スリープライスショップの竹
本メガネなら入店が極端に少ない。違いは看板である。
看板とは、会社のブランド力を示し、お客様から期待される約束を会社がしっかりと守って来た大きさだと思う。
それだけ、活気のある企業は看板力を上げる為に、莫大な広告宣伝費を使い、タレントを起用し、スタッフを育成してきたのだ。
確かに、私達は全国規模で有名になろうとしている訳ではない。
しかし、自店のある商圏内では、その看板力を発揮しなければ、思い出されもしなくなる。
1年、2年と経過する中、自店の看板力は、しっかりと上がっているのだろうか?