100円の重み
ある番組の企画に凄く興味が惹かれました。その番組では100円の重みや価値を考えさせられる内容で、渋谷のギャルに街で声を掛けて、簡単に100円を貰うところから始まります。そしてその100円を中国の民家に持って行って何を買えるかを特集していくのです。そこである民家に焦点が向けられます。その民家は非常に貧しくて学校に通うことも出来ません。ノートやエンピツもその地域では非常に高価で学ぶことさえ苦労するのです。娘が2人いるのですが、まだ年端も行かない妹は働きに山を越えた民家に預けられています。そこで日本から持ち込んだ100円で母は姉に念願のエンピツとノートを与えてあげるのです。しかし、姉は、自分で使わずそれを持って、山を越えて妹に渡しに行くという話です。お金という価値は人が作り出した「信用」の価値ですが、それをどう使うかによって本当の価値が生まれる様に思えてきます。私が今までにあった経営者の中でも成功して行くだろうなぁ~と思える人には、自分だけの幸せを考えている人は少ない様に思えます。自分だけの幸せを考える人は、最初は違っても、利益が出だすと愛人に走ったり、高級車や家、海外を含む出張の連発、ギャンブル、見栄から来る購買等々で、結局どこかで歪みが来て、あとで苦労していく様に思えます。この話をした時に、どんな経営者も従業員の幸せを第一に考えていると話されますが、心からそう言っているのかどうかは、従業員の話を聞き、目を見れば判るものです。ある経営者は、夢を語ります。「私は、会社が100億になれば直ぐに次の社長に譲ろうと思います。そしてそこで自分のお金が出来たら、絵本を出したいのです。クマのプーさんやスヌーピーもそうですけど、ずっと子供の時に見たイメージが今でも直ぐに思い出すことが出来るって凄くないですか?私は堅実者でも何でもありませんが、その本を世界の貧しい国の子供にプレゼントしたいのです。今は、その為の布石です。従業員もそれに賛同してくれているのかどうか判りませんが、いつも語っていることなので、耳にタコが出来ているでしょうね」と。私は、そんな経営者が大好きです。