地域密着型1番店
大阪での世界陸上男子100m走に出場していたアサファ・パウエルが、今から3ヶ月前のイタリア陸上グランプリで、彼自身が持つ世界記録を更新しました。今まで彼自身が持つ9秒77は3度マークしていたのですが、それを上回る9秒74でした。
100m走は、0.01秒の差を如何に縮められるかどうか競う人間の常識を超えた超人の世界を見ている様ですが、そんなコンマ何秒という僅差であってもテレビに映る姿は、明らかに、どちらが勝ったのか私達の目にもハッキリと判断出来るものです。
メガネ業界は、まさに今、商圏内において、このコンマ何秒の差を競っている100m走の如き大変厳しい状況です。大手チェーン店もどこかのボランタリーチェーンに加盟している様なお店も、小さな専門店でも、そのほとんどがチラシを入れてきますし、DMを実施しています。また、接客も自社やアウトソーシングにおいて研修をこなしている訳ですので、お客様に対して満足出来るレベルも十分に備わっているに違いありません。その他、検眼や加工、フイッティングもプロとしての技術基準を満たしていない店員を店頭に出す筈なんてありえませんし、アフターフォローのお礼状やお伺い電話に手を抜いている訳でもなく、ブランド等における品揃えも、一通り揃っており、そんなに大差をお客様が感じることはないのかも知れません。
これは、まさに商圏という大会で行われている100m走の状況と同じですので、少しでも止まれば、他が動いている為、直ぐに差を付けられてしまうものです。
つまり、この業界は、小さな街でも非常にレベルが均衡している状況なのでしょう。
しかし、そこで一つでも、わずか0.1秒の差かも知れませんが他店よりも優れた点をお客様が実感することが出来れば、先頭に立てることが可能となり、1位を取れることも決して夢ではありません。
「自店が売れていたら、他所も売れていると思え!」と昔から言われる様に、常に、この苦しいデッドヒートに耐え切ることが出来たときに、自店は成長を感じ、いつのまにか、圧倒的な地元密着型1番店が出来上がっていることでしょう。