粘り強さと腹を据える力

2007年3月27日

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元船井総研上席コンサルタント。宝飾業界、眼鏡業界のエキスパートとして、約20年以上の実績をもつ。全国の大手チェーン店をはじめ地域専門店並びに、ボランタリーチェーン、メーカー商品開発にまで多岐に渡るコンサルタント活動を実践。すぐに成果を出す指導手法には定評があり、暗闇だと思っている状況に光を当てて道を照らすコンサルティング活動を進めている。

何事も腹を据えて向わなければ成功はしないものです。腹を据えるということは、自分が本気で、それをしたいかどうかが問われる最初のスタンスです。何気に成功事例を見て様子を見るような感覚で始めた企画や取組みは、それが例え成功したとしても長続きせず、その後、お店に根付くことも少ないものですが、経営者が本気で取り組んだことは、少々始めに躓いたとしても、それを乗り越えて仕組みにまで高められていくものだと思います。メガネ店で言えば補聴器クラブ、ジュニアキッズクラブ、ポイントカード、紹介カード、誕生日金券ハガキ等々、宝飾店で言えばアウトレットクラブ、ピアスクラブ、スタイリストブック等々は、その典型的なパターンであると思います。
成功者の特徴をひと言で言うと「粘り強い人」と「腹を据えられる人」です。
船井総研においても、リーダーになっている人は、能力が高い人ではなく（高い人もいますが）努力をコツコツとしぶとく積み上げてきた人です。
何事も最初から上手く行く方が希少で、何かを始める場合のほとんどは、躓きながら階段を登っていくものだと私は思っています。
もし、仮に自店に入社されて即、辞めてしまう人がいれば、その人には諦めグセが付いている傾向が強く、おそらく、何に対しても大成することは難しいものだと思います。
そういう人は、どうぞ、西に進んでガンダーラを捜し求めて下さい。
会社の特徴は経営者の特徴、そしてその大部分は、経営感覚の能力というよりも性格的な要素が強いものだと思います。