回転率とは
ある経営者の奥様が、問屋さんに言いました。
「あなたは、この1カラットのダイアルースがいくらか判りますか?
70万円ですよ70万円。利幅だって大体、どれだけあるか判るでしょ。
仮に利益が40%としても1個売れると28万円は儲かりますわ。
でも、あなたの持ってきたそのジュエリーは、何ですか?1本1万円って!
どれだけ利幅があっても、それだとウチは儲かりません。そんな商売、面白くないわ」
問屋さんが、それに対して
「確かに、凄く綺麗なルースですね。しかも1カラットもありますしね。でも、毎日売れるものですか?」
奥様
「そりゃ、毎日なんて売れる訳ないでしょ。それだけ売れたら何も苦労しませんわ」
問屋さん
「そうですよね。毎日は売れないですよね。でも、私の持ってきた1万円のジュエリーは毎日平均3本は売れていますよ。1ヶ月で90本です。先程、見せて頂いた1カラットのダイアのルース毎月1本売れるのですか?」
商売は基本的に利幅と回転率の相乗積であることが基本です。
利幅が高ければ回転率は低く、逆に低ければ回転率でカバーしていくもの。
例えば、今、お店にライトジュエリーを100本並べておいて、1日平均1本売れるとすれば、1年に365本売れるということになります。
回転率は、在庫100本に対して売上365本だから3.65回転ということになります。
この場合、ライトジュエリーの回転率は、3.65回転と覚えるよりも在庫100本のライトジュエリーが1日に1本売れていると換算しておくと、より具体的に見えてくるものだと思います。
また、ブライダル部門で商品回転率1.2回平均ということは、どういうことを意味するのでしょうか?
これを具体的に述べると100個のエンゲージリングを店に陳列するとして1日に平均0.32個で、4日ごとに1個が売れるということです。(月、平均7.5本)
この様に回転率も2回転、3回転というのではなく現場の人間が判り易い様に伝えることを心がけましょう。