ダークマン??
今年もIOFT(メガネの国際展示会)の初日に講演することになりました。
これで連続7回になり、大変喜ばしいことです。
しかし、当初そこには「期待不安」というものが付いてきていました。
「期待不安」とは、「途中で話が真っ白になったらどうしよう」「皆が寝てしまっていたらどうしよう」「答えられない様な難しい質問が来たらどうしよう」と思ってしまうことです。これは言葉だけを捉えると、不安が起きることを期待している様に思えますが、実際はそうではなく、幼稚園から現在まで過去に失敗したイメージが私達の心には無意識に刻まれていて、そこで描かれた見えない何かに対して起きる前から不安になってしまうことなのです。
これは、出店する社長や、何か新たなことに取り組もうとした時、初めての人に会う時等々、誰かしら持っているものだから何も特別なことではありません。
つまり私達の心の中には、常に新たなことに対して「ダークマン??」みたいな変な存在がいて、いつも失敗の可能性ばかりしゃべってくる。これを起こさせているのが「期待不安」であるということです。
しかし、いつの日か、私自身、最初は、このダークマンを打ち負かすか、無視することばかり考えてきましたが、今はそれを楽しめる様になりました。
「確かに今まで頭が真っ白になって話す内容が全く出てこなかった経験が1度あったけれど、それは前社でのプレゼン時の一度切りで、あれから12年以上一度もないじゃないか!今、あの感覚を味わえることが出来るなら、その時、今の自分は、どう乗り切るのだろう」とね。