注意!!
昔、習った話の中にアコーディオン理論というものがあります。(*^_^*)
Eブランドにより提唱され、S.C.ホランダーによって命名された理論で、小売というものの業態における発展は、総合的に幅広い品揃えをする店が出来上がると、次に品揃えの幅を絞った専門的な小売店が出来上がり、時代と共に交互に出現していく事によって達成されるという考え方です。メガネも、その考え方で言うと、最初は検眼器を自店で持てる専門的なメガネ店から、大型品揃えチェーン店への時代、そしてまたファッションやブランドに特化したセレクトショップや予算で特化した弐萬円堂や市場、スリープライスショップの業態、機能に特化したれんず屋、女性や遠近両用だけのお店等々が生まれましたが、今、またマーケットが足りない為、総合化へと向っています。
だって、年間のメガネ小売市場が5351億円程度なので、年間5000万円売れるお店(メガネで利益を生み出せる)は、理論的に見て1万店舗程度が適正になります。それがざっと「時計・眼鏡・光学機械小売業」全体でみると、登録事業所数が2万店以上あり、ネットも含めると市場における店舗過多になって来て当然です。まさに作りすぎ。
だから大体、半分ぐらいのお店が淘汰されていくに決まっています。その基準が、今の段階で
5000万円ぐらいメガネで年間販売出来ているお店になれているかどうかなのです。
こんな話をすれば、3時間ぐらいマーケットをイングする基礎的な事から始まりますので、別の話に移りますが、そんな中、今、セレクト系のフレームを自店の中に導入している専門店も増えてきています。
その一つが、あるご支援先のスタッフが、あるブランドのメガネを信望し、それを販売に結び付けているものです。しかし、それがその店で売れているからといって自店で導入すれば、同じ様に売れるかと言えば、間違いなくNOです。
何故なら、その様なブランドは、価格帯からしても売れていくブランドではなく、売っていかなければならないブランドだからです。
そのスタッフは言います。「僕は、魂の伝達者ですので。その開発者の考え方、姿勢、想いというものに共感したから、導入したのであって、その想いを自店のお客様に伝達しているからこそ、共感して貰えるお客様が出来たりもします。だからあまり、問屋さんが持ってくるブランドだけが付いた魂を感じられないフレームは、売りにくいのですね~」と。
つまり、時代は生き残りの中で、総合化へと向っていますが、むやみやたらにブランドを集めても在庫過多で苦しむだけです。そこに伝達できる人がいなければ、販売できないのだと言う、最も基本的なことを忘れては行けません。(^_-)-☆