影響力
今、映画で大好評の木村拓哉氏主演の「HERO」が最初にテレビドラマで放映されたのは、2001年1月8日の3月19日です。当時、このドラマからの主題歌「Can YOU Keep A SECRET?」で宇多田ヒカルに勢いが出たのと、もう一つ、松たか子さんが、ドラマで掛けたメガネ「Ti-feel」が爆発的に売れました。
何故、それまで全く知られていなかったメガネが売れたのか?そんなことは、簡単です。
松さんが、ドラマで掛けたからですよね。ロレックスのエクスプローラーⅠも木村拓哉が、私物で付けていたのを見て、プレミアが付くぐらいの人気が出たことも同じです。
つまり、影響力というものは、上から下へ川の水の様に流れていくものであって、決して下から上へは流れていかないのです。
何故、今回は、この話を最初にしたのかと申しますと、本日、ある美顔器を開発されたメーカーが、私共へ相談に見えられた時に、この話をしたのです。
その会社は、確かに素晴らしい技術を持ち、素晴らしい商品を開発されたのだと思います。その技術は実用新案を申請しており、他社が真似出来ないぐらいの独自性があるのですが、それをいきなり一般の消費者に広めようとすると、超有名タレントが何度も何度も宣伝しない限り難しいものです。おそらく、それだといきなり何億という大金が必要でしょう。しかし、それでもヒットする確率は、何%かの世界です。
そこで使って見ないと判らない美顔器ですから、もっとリスクがあります。
こういう商品は、まずそれを浸透できるエステや美容院等で影響力があるスタッフ達が心底良いと思うか否かが、一番最初の戦略になってくるのです。
そこから消費者に初めて降りていくもので、これを間違えると凄いダメージを受けてしまうものかも知れません。
女子校生が、来た洋服を見て、アイドルは、その服を買いたいとは思いませんし、歯医者の先生が使っているハブラシを見て患者が買うことがあっても、逆は、なかなか見られないことでしょう。
つまり、自店を活性化させようと思うと、街の中で、自店における影響力を上げることも戦略の一つとして忘れてはならないポイントになってくるのでしょうね。