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叩かれて叩かれて

 
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元船井総研上席コンサルタント。宝飾業界、眼鏡業界のエキスパートとして、約20年以上の実績をもつ。 全国の大手チェーン店をはじめ地域専門店並びに、ボランタリーチェーン、メーカー商品開発にまで多岐に渡るコンサルタント活動を実践。 すぐに成果を出す指導手法には定評があり、暗闇だと思っている状況に光を当てて道を照らすコンサルティング活動を進めている。

中学の時に遊び感覚で通っていた塾の先生は、いつもフトン叩きを持っていました。そのフトン叩きを持っている理由は、隣の人と話していたり、居眠りしていると容赦なく背中を叩く為です。
その時に「パ~ン!!」って音がして背中に後が付くぐらいキツかったので戸塚スクールと呼んでいました。高校の時の担任も柔道と空手の有名な人だったらしく、何かダラダラしていると呼び出しを受けて、空いている教室で、いきなり飛び蹴りでふっ飛ばされ、張り手で殴られました。今だと大問題です。空手の道場では、「気合を入れろ!」とバテていると蹴られたり、殴られたりしました。それがエスカレートして大学の空手部では、殴られ過ぎて免疫が出来てくるので、今度は精神的なダメージとして、丸坊主にさせられました。坊さんの様に剃りまですると散髪代が通常よりも高くなることを勉強しました。
社会に出ると、そんな被害が全くなくなったことから、自分が、それまで当たり前だと思っていた環境は、実は当たり前でなかった事に22歳で初めて気付きました。

昔は、モノを教えて貰う為に丁稚奉公というものが、技術を要する料理人や職人と言われる人のほとんどが、「コラッ」と言われるや否やソロバンで叩かれて鍛えられた人ばかりなのかも知れません。
彼らの世界では「ダメだよ、そこは注意しなくちゃね」っと言うような会話はありません。
そんな生易しい言葉で注意しても効き目がないので、体で、そこでの常識を覚えさせられていたのです。
一度、体で覚えると人は忘れません。何をしたらダメで何に気付かなければならないのかが、染み込んでくるものなので、とっさに体が反応してしまいます。

商売のほとんどが人と人との交流の中で起こっています。
「このお客様は、また来てくれるだろうか」「このお客様は、満足頂いているだろうか」「このお客様は・・・・」という気働きは、それこそ、体で覚えた感覚を身に付けておかなければ気付かないのかも知れません。
お客様の次の行動を読めるようになり、お客様の気持ちの小さな変化にまで見逃さない様な行動を自然にとることが出来る人を育てる為には、どういう教育をしたら良いのでしょうね。
別に、私のように叩かれて叩かれては時代に合わないとしても、なんか上辺の部分だけが蔓延してしまい、本当の心からの教育というものが、消えてなくなりそうな気が少し寂しく感じています。


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元船井総研上席コンサルタント。宝飾業界、眼鏡業界のエキスパートとして、約20年以上の実績をもつ。 全国の大手チェーン店をはじめ地域専門店並びに、ボランタリーチェーン、メーカー商品開発にまで多岐に渡るコンサルタント活動を実践。 すぐに成果を出す指導手法には定評があり、暗闇だと思っている状況に光を当てて道を照らすコンサルティング活動を進めている。

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