信頼関係
もし、あなたのお店に新規客が1人も来なければ、どうなりますか?
仮に、あなたのお店の顧客流出率(これまで購買して頂いていた顧客の方が1年間来店されなった比率)が年間に20%であれば、5年後にはお店の顧客はゼロになってしまいます。しかし、それを重大なポイントとせずに、顧客流出率に対して関心をさほど示さない経営者が多いのは何故でしょうか?
それは、まだまだ新規の顧客は、チラシを打ったり、お店を営業しておけば、誰かしら来店してくれるものだという固定概念が染み付いているからなのかもしれません。
顧客は、自店にとっては、長年かけて築くことが出来た大きな財産です。顧客は一見客とは異なり、あなたを知れば知るほど、あなたから買いたいと思って頂けるだけでなく、あなた自身も顧客を知れば知るほど、より質の高いサービスが実現できることで関係性が生まれてくるものです。そしてそれが、経営をしていく中において大きな自信に繋がって行きます。しかし、その関係性を過信しては、絶対にダメです。流出している顧客の大部分は、たった1つの出来事によって明日から来店されなくなってしまうのです。その最も大きな理由が過信から生まれる、顧客への「無関心」にあります。
釣った魚に餌をやらなければ逃げてしまうと言えば、表現はよくありませんが、その様に顧客が捕らえてしまっている瞬間が実に多いのです。
つまり、自店が、いくら無関心でないと唱えても、その判断は、全て顧客がするのだという事実を決して忘れないで下さい。
顧客は、無理を言えば催事等に来てくれて売上を助けてくれる「素敵なドラえモン」では決してありません、あくまでもお店やあなたと何らかの関係が築けている人格を持った方です。その関係は、あくまでもモノとモノではなく、人と人との信頼関係以外、何ものでもないのです。