新規出店とは
「3年間は米を送り続けなさい!」とよく言われる言葉があります。この言葉は、新たな出店をするにあたって、右も左も判らない様な場所で商売を営むには、まずは自店が存在しているという認知を地域で高めなければなりません。その為、しっかりとお店が、その土地で安定するまでチラシ広告代や商品代、人件費等々、出て行くお金の方が大きいことも踏まえてとり掛からなければならない覚悟を説いているのです。
そしてまさしく、その覚悟を持って新たにオープンさせたお店があります。
そのお店は、認知された店名をあえて使わず、全く違うコンセプトで出店させました。
競合にはメガネの均一ショップやPミキがある為、通常のことをしていても認知してもらうまでに時間が掛かってしまいます。そこで、低価格を全面訴求し、超薄型レンズへのアップグレードも究極に安く訴求されました。(ここでは価格を申し上げられませんが)
ご存知の様に地方のメガネ店でメガネを一度購買されると約2年間程度は、メガネを購買されたりしません。つまり、浮動客や潜在客も含めて最初の一歩目をどこでメガネを購買するかどうかが大きなポイントになってくるものです。そこでまず自店が集客することさえ出来れば、あとはしっかりとアフターフォローをしておくことによってリピートに繋げて行ける筈です(この顧客フォローがザルでは困りますが・・・・)
そこで、新規出店されたそのお店では、完全に顧客は、まっさらですので来店されたお客様に今まで購買されていたメガネ店の名前を聞いていきました。当店は確かに安い。でも認知の為には単価が下がってしまっても仕方ない。けれど自店で購買されたという事は必ず、競合店の売上に響くはずです。
きっと、自店よりも平均単価も高く、一式20000円や28,000円ぐらい取っていたら、10人も来店されると競合店の取れるべき売上が28万円下がる計算になるのです。
これが100人なら、そして1000人ならと考えるとゾッとしませんか?
商売とは奇麗事では出来ません。自店は大丈夫とタカを括っていれば完全にやられてしまいます。いつ何時、新たなメガネ店が出てくるか判りませんが、結果は目の前のお客様が決めるものだからです。そして、新規出店してくるお店は、それだけの覚悟を持って出て来ているのですから。