癒しから刺激へ(第一弾)
今は「癒しの時代」と言われていますが、この「癒し」という部分に私はイメージを膨らませて見ました。「癒し」はもともと個人の心のテーマに焦点を絞っています。確かに、そこに市場は生まれだされ熱帯魚を飼ったり、私には気持ち悪くて仕方ないのですがガラスの筒の中でクラゲが泳いでいたり、犬やネコのペット、アロマオイルやランプ、入浴剤、岩盤浴、マッサージ、キャンドルと流行のテーマとして、ヒットしている世界があります。しかし、その反面、お客様は刺激を求めます。お金を払ってバンジージャンプの様な体験をしたり、ディズニーランドやユニバーサルスタジオで楽しんだり、呪怨や着信アリ系のホラー映画が頻繁に出だしたり、パチンコやスロットに通い詰めたり、習い事をしたり、バーゲンに殺到したりとポジティブな部分も癒しの裏には深く関わっている様に思えてくるのです。この両方を備えた要素をお客様にどのように伝えていくのかを検討していくことが、これからの小売店の大きな使命になって来ると思われませんか。
常に同じ商品構成で、同じような価格帯で同じような接客では、必ずお客様に飽きられてしまいます。何故なら、そこに刺激が欠けているからです。「えっ」と思える感情が動くサプライズの特典や商品、そして、「さすが!」と思える感動接客等々をお客様に提供できるからこそ、ワクワクし、フアンになって店頭に来てくれるものです。その基本的な事例で言うと、私の支援先の宝飾店は、毎月12回ファサードを変更しています。装飾はクリスマスだけでなく、1月なら新春バージョン、2月ならバレンタインデーバージョン、3月ならお花見バージョン等々と店の顔が変わるのです。そこに今なら真珠が店頭を埋め尽くしていますので、前を通るお客様が、思わず立ち止まり覗いて行かれます。人間の心理とは、こういうもので、刺激的なもの(明るいものや色鮮やかなもの等々)には無意識に目が行ってしまいます。そこで、スタッフは、すかさず自店作成の今月お奨めリーフレットをお渡ししてキャンペーン期間とサプライズ商品をご説明します。まずは、これだけが、ワンステップです。このスタイルをまず徹底出来るかどうかが、お客様に刺激を与えられるかどうかの最初のターニングポイントになってくるのです。そして、ここから応用した成功実例が続いて行くのですが、それは、次に掲載します。