本当の商品
あるメガネチェーン店と、メガネ専門店が並んでいます。
メガネチェーン店は、18900円均一を全面に強化して展開しているのに対して、メガネ専門店の方は、一切値引きなしのプロパーの販売です。ある時、それに対して専門店に勤めている店長が、会議で社長に尋ねます。「やっぱり、あのチェーン店が出てきてから影響を受けていると思います。同じメガネを向こうは、凄くディスカウントしているので、最近、お客様も、比較して買われるので、このままでは離れて行ってしまうかも知れません。自店もセットを全面に出した方が宜しいでしょうか?」
すると、社長は、その質問に、こう答えました。
「俺はな、決して同じものを売っているとは思っていないのだよ。あちらは、価格を売っていて、自店は、安心と信頼を売っているから、全く違うものだと思ってこの商売をして来た。君はメガネという上辺のモノに対してだけ捉えているから、そういう気持ちになるのだろうな。確かに、決めるのはお客様であって売れてくれなければ困ることは当たり前だけど、商売は、ただ売れれば良いというものでは決してないと思う。自店は、その売上の中身にまで拘って、誰もが、さすがだと思って頂ける内容が大切なのだ。もし、仮にそれが浸透出来ない様な自店だとしたら、今スグにでも俺は幕を下ろすだろうな」
これは、決して、価格の大小を言っている訳でなく、自店の本当の商品は何かを説いているのだと思います。「自店の良さ」お客様に伝わってしますか?そして、そこにブレはありませんか?