ディテールを誉めろ
僕が学生時代に空手をしていた当時、絶対的な得意技がありました。
それが「右追い討ち」という突きです。体が、当時から軽かったせいか、この右追い討ちに関しては、国体選手でも反応出来なかったので、切羽詰まった時に頼る技は、最終的にコレだったのです。それを回りの後輩や同期は知っている訳ですので、ココ一番の大会で応援する声援は「先輩!追い討ち1本です」と相手の選手にも完全に判ってしまうぐらいの声で叫ばれていたので大変苦労した記憶があります。私達の脳みそは、絶対に筋肉で出来ていたに違いありません。
空手全体から言えば、周りには凄い選手がたくさんいて、そのレベルから比べると決して上手くなかったかも知れませんが、組手においてどこか自信があったのは、この追い討ちがあったからでしょう。
人が何かを評価する時、大体は「●●さんのココが凄い」という感じでディテールを誉めるものです。何であの人が良いの?と聞くと、大概の女性は「優しいから」と細かな部分で全体を表現することも納得出来ます。
これは、商品も同じことで、最終的には自分が好きなディテールを誉めろと販売員さん達に伝えたりするのも、アレヤコレヤと言っても印象に残らなければ、その会話の意味が、お客様には伝わりません。そこで、「このフレームの私は、この曲線が最高にカッコ良いのです」と言ったり、「ここ見て下さい。このテンプルの色使いは、他にないでしょ。これスパイダーカラーと言って、凄い技術なんですよ」と自分の感情が動いた一ヶ所で良いので伝えることによって、その良さが伝わり易くなってくるものです。
但し、商品知識は、絶対に必要なので、それを持っていることが前提であることをお忘れなく。