情報管理業に向けて
宝飾やメガネを取り扱うお店は、商品が趣味嗜好的な要素を伴う為、情報管理業と言われています。つまり、どんな商品をいつお客様がどういう理由で、いくらで購買されたのかをしっかりと管理し、それらの情報を積み重ねることによってお客様から求められる信用を培って行くことを使命としています。
そこで、ある宝飾店では、常に顧客管理表にお客様がお買い求められた商品の写真を撮らせて頂き顧客管理表へ貼る事によって、次回への情報源として活用されていました。
最初は、お客様が購買された商品の写真を撮ることに対して、社員の抵抗があったらしく、隠れて撮っているか、事前に撮っておいた写真を切り取って貼り付けていたそうですが、今では、慣れたものでお客様に
「これからも、よりお客様に喜んでいただけるお店を目指していますので、お買い求め頂きました商品の写真を撮るようにしております。これは、全て本部で把握し、よりご満足頂けるお店の品揃えの参考とさせて頂きますのでご協力宜しくお願い致します」と説明し了解を得る様にしていました。
そして、今では提案したが購買されなかった商品の写真も撮り、その理由等もしっかりと記入していくことを心がけています。
その情報は、傾向を把握し次回の提案時に活用することも大切なのですが、そこでは月に1度のMD情報交換会で、そのデザインの傾向と購買を決めた要素や決めきれなかった要素等、その理由、各店でまとめた資料を発表しているのです。
これは、非常に勉強になります。売れた売れなかったでなく、何故、売れたのかの理由をしっかりと考えることによって、売れ方というものが見えてくるからです。
人は、どうしても好きな傾向は、変わらず似たようなものを選びがちになります。
カバンにしても、アクセサリーやメガネにしてもデザイン性のあるものに対しては、そのカラーや柄等もある程度、無意識に統一されているのかも知れません。
皆さんのお店では、次回、来店されたお客様に対して、趣味嗜好を整理して提案が出来ているでしょうか?
「情報があるお店にマーケットが存在する」ことを忘れないで下さい。