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正しいだけでは、動かない

 
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元船井総研上席コンサルタント。宝飾業界、眼鏡業界のエキスパートとして、約20年以上の実績をもつ。 全国の大手チェーン店をはじめ地域専門店並びに、ボランタリーチェーン、メーカー商品開発にまで多岐に渡るコンサルタント活動を実践。 すぐに成果を出す指導手法には定評があり、暗闇だと思っている状況に光を当てて道を照らすコンサルティング活動を進めている。

物事は「勝ち負け」や「正しい、正しくない」だけで判断するとキツイ洗礼を浴びることがあります。私が船井総研に入社して間もない頃、ある会社の営業に出かけました。
その時、自分の中では前職の経験からコンピューターシステムも絡めた最新の仕組みを考案し、それに対して強烈な自信を持っていました。そこで先方の社長とお会いし、その会社の販売員達が日頃実施されている形式では、先がないことを悟り「私は御社にとってよりよい方法を知っているから、これを是非、採用して下さい」と提案しました。早速、その日のうちに販売スタッフを集め、皆さんに対して新システム導入の流れを説明しました。それに対して何人かから質問があったのですが、自分達の保護ばかり主張している様に受け取った私は、それを無視し押し通したのです。「この会社にとっての課題は明確である。皆がやってきたやり方は間違っていて、自分の方法の方が優れているのだ」と頑なに曲げることはありませんでした。当時は私もイケイケ・ドンドンのパターンで、正しければ、それが全てみたいなところもあり、受ける側の立場に対しては全く考慮しなかったのです。そしてそこで、キツイ一言を浴びます。「確かに先生の言われることは正しくて、私達がやっていたことは、結果が出にくいものかも知れません。でも、私達は、先生の提案を採用したくないのです」と。つまり、人は物事を理解する前に感情というものが存在している事を始めて理解できたのです。これは、物事の順序より、もっと大切な本質(感情)を完全に無視した動向で、説得できなかった自分自身に問題があったのです。毎日、顔を合わせる部下ならまだしも、こんな状況で1ヶ月に1度の訪問のみで強引に仕組みを進めたとしても上手く稼動する訳などないのです。よく最初は導入の手法ばかり目が行きがちになるのですが、この段階のコンサルタントでは、まだまだ三流で、本当のコンサルタントは、その環境もしっかりと考慮し、それを前提として、しっかりと提案出来ることが必要なのだと思います。


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元船井総研上席コンサルタント。宝飾業界、眼鏡業界のエキスパートとして、約20年以上の実績をもつ。 全国の大手チェーン店をはじめ地域専門店並びに、ボランタリーチェーン、メーカー商品開発にまで多岐に渡るコンサルタント活動を実践。 すぐに成果を出す指導手法には定評があり、暗闇だと思っている状況に光を当てて道を照らすコンサルティング活動を進めている。

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