時代錯誤
「トライク」というバイクをご存知でしょうか?通常のバイクは前輪が1つ、後輪が1つ付いているのが、前輪が1つ、後輪が2つある三輪車的なバイクです。これが、今、中高年の間で密かなブームを沸き起こしているということを記事で知っていましたが、今日、そのトライクに実際に乗って、街を颯爽と走っているオヤジを発見しました。基本的にトライクは、1999年以降のものに対して道路交通法上では普通車になる為、車庫証明もいらず、普通免許で乗れるのが気軽で良いのですが、車と同じですのでノーヘルでバイクに載れることが、何よりも粋です。ノーヘルで堂々と、オマワリさんの前を走れるのです。そしてその姿はまさに、ハーレーダビッドソンを改造したものだったので、昔テレビで見ていたスーパーヒーローのカスタムカー的に思えました。ただ、実際に本日出会ったのは、少しチョイ不良オヤジ的な正義よりも悪役ヒーローに近かったようですけど。
そのトライクの価格は、何と300万円は軽く超えるものだと思います。
これを見ても、ここ最近オヤジの市場が広がっています。新宿伊勢丹メンズ館に出入りしているオヤジの服装やレオンの雑誌を片手に肩で風を切って歩く姿等々。あの傘を振り回して駅でゴルフの練習をしているオヤジの姿も今は懐かしい世界に成りつつあるのでしょうか。
この様なバイクを載ればサングラスは必需品です。その時に掛けるフレームは8カーブ対応のオークリーやレスザンでタレックスのレンズを入れてとイメージ出来ますが、今まで想像もしなかった市場が生み出されつつあることは確かな様です。団塊世代は、自分達の父親を否定して育っています。その為、サーモントや鼈甲、大渕のK18フレーム等々の感覚は持っていません。この様な流れを時流と呼びます。自店において、団塊世代の人達にオヤジの臭い店だと思われたとしたら、それは1つの時代錯誤のサインなのかもしれませんよ。