もう一つの目
明日は「ビジネスカジュアルで参加しなさい」昔、社内の幹部研修で記載されていた事項です。
「このビジネスカジュアルって一体なんだ?スーツにネクタイを外すだけなのか?スーツでなくても良いのか?ジーンズはビジネスでなければ、綿パンツなら、どれでも良いのか?・・・・・」結局、判らずスーツを着ていったことがあり、周りを見渡す、皆、スーツで来ていました。そしたら、スーツで来いって書いてくれ!と思ったものです。
人は誰でも、結婚式なら結婚式用の礼服を着て、お葬式なら喪服を探す。パーティーなら、そのパーティーのスタイルに合わせて洋服を考えてしまいます。私達は、山奥にでも籠もっていない限り絶えず人間関係の中に位置し、その関係の中でふさわしい場所にはふさわしい人間であると見られたい欲求というものが無意識に働いているのだと思います。
つまり、自分が相手に見せたい自分を私達は、自分の好みがどうとか、先日購買して着て見たいという欲求や感情で左右される気まぐれ的なものを考えることなく、その場において相手にどう見られるかという「もう一つの目」を持って行動しているのです。
これは商売においても大切な要素です。自店がお客様を見る目やお客様から自店を見られている目でなく、自店がどう見られたいのかと考える目を示すのですが、この認識が乏しいと、コンセプトがなく、流れに任せてやって来ましたという感じになるのかもしれません。
確かにコンセプトが、なくても売上を上げている経営者を何人も見てきていますが、大体は本人が気付いていないだけで、はたから見れば、立派なコンセプトが存在していたりします。
販売員にも「もう一つの目」があり、お客様にも同様の目が存在し、シーンに合わせた需要が、そこには隠されています。しっかりと、自分が、そして自店が率先して、お客様の、もう一つの目を脹らませて上げてくださいね。