最適な売場づくり
経営者は、いつかセレクトショップみたいなお洒落で綺麗なお店を作りたいと憧れを持つものです。特に表参道ヒルズや東京ミッドタウンに入っているテナントを見れば、そのほとんどは、パラパラ在庫の驚くほど上品なお店です。確かにカッコ良さや商売のモデルとして見るのは良いことですが、これを自店で真似をすると坪効率から見ると絶対に売れません。家賃を払っているのなら、それに値する経費以上の収益を上げることが大前提になるからです。それには、やはり在庫をもってボリュームを演出しないと採算が合ってこないのです。でも地元の百貨店を見ると、それでも成り立っていると言われるかもしれませんが、集客が落ちだすと、実は恐ろしい程、坪効率は低いのです。
それを証拠に平日の百貨店のアパレルブランド売場は、酷い状況です。
それなら、反対に自店は迫力を出そうと在庫を山積みにされる店舗もありますが、しっかりと整備されたデーターなしで仕入れをすると、死に筋商品が目立ち凄く危機迫った状況をお客様に感じさせてしまいます。
あくまでも在庫のメリハリがポイントになっていく中で、しっかりとその特性ごとに売場の商品特性ごとの演出力が、差別化できる要素になってくるのです。
この演出というものが非常に重要で、例えば999.9を通常の平台に他の商品とザ~ッと陳列しても決して売れません。凄く綺麗なダイヤでも少ししかなくて、この中から選べと言われても、お店の在庫の中から強引にお勧めされているみたいで、抵抗を感じてしまったりもします。
その加減をしっかりと把握する為に、データーがあり、それをチェックすることによって最適な売場づくりと雰囲気づくりに近づけるのです。