本当に大切なこと
ある支援先のお手洗いには、いつも1枚の文面が張ってあります。私は、いつも。その文面を読む度に、やる気が沸いてきてお手洗いから出て行きます。その文面に書かれている内容は、明石屋さんまの言葉に親友の紳助が感銘を受けた出来事でした。
文面によると2人が売れなかった時代に、紳助が仕事の環境やスタッフが嫌で嫌で毎日、愚痴を言っているのを聞いていたさんまが「紳助!お前一体何が、そんなに不満なんや。俺らは、好きなことを毎日仕事に出来てるやないか。一応、ボロアパートかも知れないけど、贅沢をしなかったら十分に暮らして行けてるし、メシも食えているやないか。それって凄く幸せやと思わへんか。俺なんて、この世に生まれて来たことだけで儲けもんやと思っているで~」といった言葉を聞いた時、さんまは凄いヤツやなぁ~と感心したそうです。そして周りの皆に対して自分の中で感謝の心が芽生え、それに比例するかの様に自分に対する対応も良くなって行ったということです。
私達は昔と違って、今、何かを欲しいと思えば、贅沢を求めなければ、たいていのものは手に入ります。その欲求にはキリがなく、車、自転車、冷暖房機、冷蔵庫、洗濯機、テレビ、パソコン、携帯電話等々。また働こうと思えば、選択肢がいくらでもあります。小売店の売上も別に毎月1億円以上の売上を作っている経営者が偉い訳でもなく、月に150万円の売上を作っている店主が小さくなる必要など、どこにもありません。
「不足している時代には決して味わうことのない心の不足」
この言葉が非常に重く心に響きます。仕事が出来る環境が目の前にあること、それだけで心から感謝出来ている人が一体何人いるだろうか?毎日、店頭に来店されるお客様の顔を見れるだけで、本当に有り難く感じている店主は一体何人いるだろうか?目の前のお客様がいるから私達は、好きな仕事が出来るのです。周りのメンバーがいるから、励ましあい、協力しあって、前に進んで行けるのです。それだけで、本当に儲けもんだと思いませんか?