得した気分
出張で帰りの新幹線で東京駅に着くのは、夜の22時ぐらい。大体こういう場合、ホテルに着くまでにある、松屋か、ペッパーランチで夕食を済ませてしまうのですが、先日も、そんな感じでペッパーランチにしようと決めていました。そこでしばらく歩いていると、「おにぎり、店内どれでも100円!」と叫んでいる女性の声が聞こえてきたのです。
その店は、よく駅中にある「●んのり屋」というおにぎりを中心に販売しているお店でした。すると、みるみる人が集まっていくので、僕もペッパーランチに行こうと決めていたのですが、少し並んでみることにしました。何があるのかな?と眺めていると、鮭や高菜、明太子等々が目に留まり、確かにどれも160円以上の価格が明記されているのですが、これが全部100円だったので、一応、順番が来たので4つ買うことにしました。
この様に、人は安く売っていると「必要を特に感じないのに」買ってしまうことが、バーゲン心理の要素なのでしょう。
「おにぎり」をどうしても食べたい日であれば、別に安くなくても買っていたであろう、この食べ物が、本日最後のタイムバーゲンで全部100円という非常に安いと感じる演出によって、何か「得した気分」になって買ってしまったのです。
その後、ホテルに入って、これらの「おにぎり」を食べてみましたが、予想通り「パサパサ」で、以前に食べた朝の同店の「おにぎり」と比較できないくらい美味しくなかったです。
僕は、今日、一体何を買ったのでしょう。ペッパーランチを蹴って何故、「おにぎり」を買おうとしたのでしょうか?それは、明らかに「おにぎり」を買おうとしたのではなく、「得した気分」を買おうとしただけだったのです。