17頭の羊
皆さんは「17頭の羊」という話をご存知ですか?
物語は、多少、羊がラクダになったり、牧師が商人や賢者になったりと違いますが、私が小学生の時代に勉強した記憶が多少残っている連比の問題などで、よく使われたりしますが、非常に面白い考え方です。
この話は、父親と3人の息子から始まります。
「自分の死が近いことを悟った父親が3人の息子を集め「私の財産は17頭の羊だから、それを今から3人に分配しようと思う。年の順を考えて長男には半分、次男には3分の1、末っ子には9分の1を渡すことにすると言って、この世を去ってしまいました。
そこで兄弟は考えます。17という数字は半分にも、3分の1にも、9分の1にも出来いので、分け様がないのです。
そんな中、事の流れを見ていた牧師が、考え込んでいる3人の兄弟に向かって「私が連れている羊を1頭貸そう」と申し出たのです。
するとラクダは、18頭になり、長男が半分の9頭、次男が3分の1の6頭、三男が9分の1の2頭を取ることが出来て、最後に牧師の羊が一頭だけ残ったので、全て丸く収まりました。」
何か一休さんのトンチみたいなものですが、考え方として1頭を付け足すということ発想力がポイントなのだと思います。
学者だと細かく切り刻んで50%、33.3%、11.1%と正確に分けることを追求していくのかも知れませんが、今の時代は、より発想力を求められていると思います。
17という数字を何度見ても分けられない様に、お店の課題も同じ角度からばかりの直球勝負だけでなく、少し違った角度から課題を見てみることも大切です。