何て付ける?
今回の出張は長い。
先週の月曜日に東京に出てきて、未だに東京にいる。
大阪の方に帰るのは、水曜日の夜、甲府から移動する。
カッターシャツの着替えは、同じホテルにずっと滞在している訳でもなく、荷物になるので、捨てる。
10日間、こっちにいる訳だから10枚のカッターシャツが必要だ。しかし資料で詰め込まれたパンパンのカバンの中に入れてなんて、とても持ち歩けない。
そして木曜日の全体会議に出席して、金曜日から、また福島に入る。
行きたいところが沢山あるのだが、2月は28日までしかないので微妙である。
そんな生活を送っているのだが、基本、毎日が楽しい。お客さんに会える事が嬉しく思う。そういう意味では、ご支援先に恵まれているのだと思う。
でも、毎日の移動時間が長いので、体は疲れる。考え事をしていると、直ぐに頭が煮詰まってくるので、そういう時は、漫画を読む。
好きな漫画は、年甲斐もなくONEPIECEである。
何が好きかと言うと、話の細かな造り方に手を抜かない姿勢もそうなのだが、全体の構成の中に、尾田先生が遊びとして様々な伏線を張っている点である。
尾田先生の漫画の書き方の特徴としては、あるシーンを造る過程で、一番、盛り上がるだろうと思われる所を最初に思い浮かべるのだそうだ。後は、そのシーンに繋がる様にストーリーや演出を付け加えていく。
つまり、出口が先で入口が後という発想である。
尾田先生は、既に、このONEPIECEという作品に対して、最も盛り上がるシーンをラストに置いているのだそうだ。入社したアシスタントには、それを最後まで伝えているというところからも作品は既に完成していると言える。
だからストーリーが一見、関係ないところに飛んだ様に見えても、出口が明確であるので、元の軸に戻ってくる事ができ、最後は一貫性が生まれるのである。
class=”MsoNormal”>ONEPIECEという一つの作品がある様に、僕らの人生も一つの作品みたいなものだ。
当然、経営者にとって見れば、会社やお店という作品を作っている。
そこには、様々なストーリーがある。
様々な出会いというものがある。
時には失敗したり、挫折を味わったり、裏切られたり、そんなこんなを繰り返しながら作品を最後まで作り上げようとしている。
最初に述べたように出入口という言葉は出口から始まる。
出口とは、最後はどうなるのか?という部分である。
お金を稼ぎたいの?
多くの人を雇えて社会に貢献したいの?
松下幸之助さんの様に死んでからも永遠に語り継がれる様な伝説の経営者になりたいの?
何で、あなたは商売をしているの?
何で、あなたは毎日毎日、重い荷物を持って、新幹線で一番後ろの席に座っているの?
何で、あなたは、一般のサラリーマンの様な時間も作れず、家族との時間を犠牲にしてまで、会社を愛しているの?
そして最後に、あなたが作る会社という物語の中で、あなたは何によって覚えられたいの?
あなたの経営するメガネ店や宝石店をモデルとする漫画があれば、あなたは、そのタイトルを何て付ける?