絶対に勝てない
1万円を2万円に変えること。
これが商売である。
そしてそれを商売人達は、メガネや宝石というものに変換させて利益という付加価値を作り上げる。
1万円が1万円にしかならなかったり、5000円に減ってしまっていては、商売人ではないという事だ。
士農工商時代は、商人の階級は1番下に見られた。
自らの命をかける訳でなく、モノを作り出す訳でもなく、ただ、右で買ったモノを左に売って、利益を取るという事が邪道であるという見方だったのであろう。
しかし、今の世の中は、知識労働の時代であって、体を動かすだけでは稼げない。
頭を使って、知恵を駆使して付加価値を生み出していくセンスが求められる。
つまり人よりも単純に体を長く動かしたからといって勝てる時代ではなく、その分、しっかりと頭を使って経験を積み重ねて行かなければならない。
学生時代に何度も先生に言われたのは、「今、この瞬間にも必死に勝つために練習しているお前と同レベルの人間(ここでは実名が出た)がいる。お前、今度、そいつと当たれば100%負けるから覚悟しとけよ!その時に後悔してもそれはお前が決めた事、今のこの瞬間だけは覚えておけ」と。
キツイ言い方だけど、実際に気が抜けている、楽に流しているなんて、本人は意識していなくても先生には見透かされているのだと、我に返った経験があったのだが、我々と競合する他店も絶対に、今も知恵を絞ってお客様にアプローチしていたり、ダイレクトメールや商品を勉強している人間は五万といるのだろう。
本日もシンガポールにご支援先が宝飾店をオープンさせた。
状況は「手応えあり」である。
先日も、ショッピングセンターに入っている宝飾店が驚異的な売上の伸びを示し、全国のテナントの中でNO1の昨年対比伸び率で表彰された。
何をしてきて、どれだけ大変だったかは、実際のところ本人達でないと判らない事だが、ハッキリ言える事がある。
それはコツコツと努力をしてきた人間やお店には、中途半端な人間やお店では絶対に勝てない時代が来ていると。