轍に躓く
今月は3日間台湾に行ってきます。
その結果、お伺いできない宝飾、メガネ店様が4社ぐらいあって本当に胸が痛む想いです。
でも、仕事が出来るって幸せですね。
有り難い事です。
明日は、またまた大きな宝飾ボランタリーチェーン店様の講演があります。
クリスマス対策も、そうなのですが、やはり常に当たり前ではないと言う事を認識する心構えが必要なのではないでしょうか。
よく「商売は山に躓くのではなく、轍に躓く」と言われます。
轍とは、つまり小さな事の油断です。
店頭にお客様が来店されるのは、当たり前ではありません。
数ある店舗の中から、自店まで交通費と時間をかけてまで来て頂けます。
クリスマスの期間においても、お客様は、その雰囲気をお店で味わいたいと思われていたり、販売スタッフと楽しい会話が出来る事を期待して来店されているのかも知れません。
でも、長年、店頭に立っておられると、商売というものに鈍感になっている販売スタッフが出てきます。
例えば、奥さんでも彼女でも良いのですが、最初は「クリスマスに一緒に過ごすという時間をプレゼント」するとします。次の年は「クリスマスに夜景が見えるイタリア料理のレストランをプレゼント」します。そしてまた次の年は「ステキなジュエリーと一緒にレストランのディナーをプレゼント」。そしてそのまた次の年は「高級なブランドウォッチとレストランと花束をプレゼント」とドンドンエスカレートしていき、ある時、プレゼントも何も準備してなくて一緒にいる時間をプレゼントだと言えば、張り倒されますよね。
よく判りませんが、そんな感じで、感動というのは、次のより大きな刺激がない限り、鈍感になってしまっていくのです。
ここで言う、商売の鈍感というのも、低単価のピアスのお客様とか、1万円そこそこのファッションアクセサリーを購買されるお客様をウザッたく思って、10万円、20万円のお客様しか来て欲しくない!とか言ってると、本当に、そういう姿勢がお客様に無意識で伝わってしまっていて、10万円、20万円どころか、1万円のお客様も誰も、来店されなくなって衰退していくのです。
世の中には、一発逆転なんてものはありません。
あれば、そこには、必ず大きなリスクが伴う事でしょう。
野球と一緒。より堅実に小さなヒットを確実に積み上げて次に繋げて行く事が出来る組織と個々の力が大切なのです。