恐竜のシッポ
先日、ご支援先の社長が1枚のチラシを持ってこられました。
全部、自分でイラストレーターを使ってチラシデーターを作成して印刷したもので1枚当たりのコストが1.5円だと言われました。
精度は、ビックリするぐらい素晴らしく、通常の印刷業者が作成した様な出来栄えだったのですが、なんと、驚く事に、この社長、独学でイラストレーターを覚え1カ月間で身につけられたのです。
僕自身、10年前からイラストレーターを覚えるぞ!と意気込んでいたのですが、未だに何も進歩がない事にメッチャクチャ恥ずかしくなりました。
やっぱりメンバーとかにばかり頼っていたらダメですね。
つくづく痛感させられました。頑張ります!
さてさて、商売は昔からパレートの法則が用いられています。
厳密に言うと2:6:2の法則なのですが、どこか伸びている部門を20%著しく伸ばす事で、全体の80%に影響を与えるという法則です。
メガネ屋さんで言えば、やっぱりシニアの女性が伸びていれば、最高ですね。
それ以外でもシャルマンさんのラインアートでも、HOYAさんのJAZにしても、全体の20%部分で、更に集中して伸ばす事が出来ると売上は伸びやすく安定しやすいという事です。
それが出来れば、次はロングテール戦略が挙げられます。
ロングテールって直訳すると「長いシッポ」になります。
例えば、一匹の恐竜がいるとして、縦の大きさを販売数量、横の長さを各商品とした時に、丁度、売れない商品が恐竜のシッポ部分なりますね。
じゃあ、ここで恐竜のシッポを切り捨てれば良いかというと、それはそれで
勿体ない。
何故なら、ここには次の時代を作る伸び代が隠されているからです。
つまり、2割の強い部分が売上の大部分を構成しているとしても、残りの8割の商品をいかにビジネスとして切り込めるかが腕の見せ所だからです。
今日は、メガネ屋さんの支援で、そこには僕が大好きなペルソルのサングラスがありました。(ちなみにメガネもあります)
ペルソルは、ご存知の方も多いと思いますが、トムクルーズを始め、スティーブマックイーンなど、ハリウッドスターが好んで掛けているサングラスの王道です。
しかし、なかなか実店舗で購買出来る店は東京都内でも数店、地方では、ほぼ皆無に等しいぐらい珍しいブランドです。
これは当然、導入されたばかりで2割の部分には入っていません。つまり、従来はなかった商品です。
これをキッカケにオークリーやレイバンのサングラスにキッカケを与えて、サングラス部門を20%部分に上げて行く対策を立てて行く事がロングテール対策になるのです。
置いてる商品が、店を創ります。顧客を育てます。
例えば、今度、その店では、テレビで大活躍のメンタリストDaiGOが個人的に付けているジュエリーも販売されるのですが、当然、安価なジュエリーではありません。
でも仮に、そのジュエリーを購買されるような顧客層を作っていくと仮定するならば、それはそれで大きな意味においてロングテール対策になると思います。
専門店は、専門店です。
売れ筋ばかりを集めたコンビニにはなれません。
だって、どこにでもある様な商品なら、コンビニの様に利便性にのみの価値訴求になるからです。
やっぱり色々な意味でチャレンジして行かなきゃ。
当然、商品でもね。