宝飾の講演会にて
本日は、宝飾の大手ボランタリーチェーンの講演でした。
毎年、この時期は、各20社近いボランタリーチェーン店の指定業者が品川のホテルグースの会場に集い、国際展示会を彷彿とさせる様なブースを展開されます。
先日のJJF(ジャパンジュエリーフェア)では見れなかったクリスマス向けの新作も多数出揃い、参加された50社近い加盟店が活気づきます。
僕自身は、その展示会前に約2時間半、今年のクリスマス商品の傾向と、クリスマス企画の紹介、並びに宝飾店としての「あり方」の話をして、その後、皆さん、展示会場に移るという流れになっています。
今回の「あり方」におけるテーマは、終始一貫「客数並びに点数に拘れ」です。
市場のシェアというのは、やはり商圏内で、どれだけ自店で商品が売れたかという点数が重要になります。
そして主力商品を見つける事と、そこを極端に伸ばす一点突破における展開の話をしています。
僕らの長所は、コンサルタントでも商品が判るというとこだと思います。
何が商品構成上、必要で、どの属性のどの価格帯と細かく見ています。
例えば、ピンキーという小指用のリング、一つにしても価格帯は、どこから必要で、サイズもメーカーは大体、余裕を見て5番で作ってくるのですが、実際、売れるのは3番。
つまり、その都度、メーカーにサイズ変更をして貰わなければなりません
ので機会ロスが起こる可能性が出てきます。
そこで3サイズは、展開しておくこと、価格帯は、5千円、1万円、2万円であると。
そしてメーカーは、どこのメーカーで何本という形です。
重要な事は、意識しないと見えてこない現場の問題というのが山ほどあって、それを明確にしない内に、数字を限り取りこぼしているのです。
商売というのは、所詮ゼロかイチかで動いています。
売れたら1という数字が上がり、売れなければゼロのままです。
しかし、目に見えてくるのは1という売れたという数字のみであって、ゼロの中身は意識しなければ見えてきません。
現場で対応した当の販売員のみが判る事ですが、大体は、意識せず流して終わります。
それは、MD上の価格構成の課題だったのか?
品切れしていたのか?
スタッフの魅せ方の問題だったのか?
こういうところ一つ一つに利益の源泉が眠っているのです。
そんなこんなで、あっという間に講演の時間も過ぎ去り、参加された宝飾メーカーさんに挨拶して会社に戻ってきたのですが、毎年、この時期になると今年のカウントダウンが始まり出します。
もうクリスマスの話をしているのですから。
手には、今年のクリスマス商戦用のクマのヌイグルミとメーカーさんからプレゼントされた可愛らしいジュエリーが入った紙袋を片手に持って、コロコロ引いたオッサンが、ひと目を気にしながら山手線に乗って帰路に着く。
ちなみに、プレゼントして下さったのは、某有名女性モデルさんでした。
あまりにも綺麗でしたので、目も合わせられませんでした。