振り幅
企画は振り幅が大きければ大きいほどヒット企画に繋がる。
これは秋元康さんやおちまさとさんをはじめ、企画を手掛ける方にとっては常識的な事である。
ご支援先のダイヤモンドのメーカーさんも、同様に常にこれを考え出している。
その一つの問いは、宝飾店は、宝飾を本来扱う店である以上、もっと幅を考えられないのだろうかと。
宝飾店に並ぶ、デザインのラインは、大体はネックレスやリング、ピアスやブレス、ブローチ等々。でも、そこにシャーペンがあっても良いのではないだろうか?灰皿やインテリア雑貨があっても良いのではないだろうか?と。
まず、考え出したのが、バスクリーンの様な入浴剤にダイヤモンドを入れることだった。
入浴剤は、スーパーとかで一袋50円から200円ぐらいで並んでいる。
そこにダイヤモンドを入れるなんて誰も創造が出来ない。
だから、世間は驚いた。メディアも取り上げた。
競合にも類似品がない為、定価1800円で売り出しても瞬く間に売れてしまった。
購買されたお客様から「高い!」という声は一切なかった。
次に、ハンドクリームを出した。これも先程の入浴剤と同様、ハンドクリームは通常、安く販売されている。そこにもダイヤモンドを入れてみた。
すると、これも好反響で一気にヒット商品となった。
秋元康さんは、AKB48を世に出す時に「いつでも逢いに行けるアイドル」として、エイベックス等々とコンセプトを変え、ライブ劇場的な公演型を行ったのも、逆に振っている企画である。
東京ソラマチにテナントとして入ったZOFFが、スカイツリーの様なメガネ(サングラス)を作って、それを1ヶ月で3000本販売した。見た目、スカイツリーの様なメガネになっているのだが、普通、恥ずかしくて掛けられない。でも、1260円で3000本も売れた。
まさか、メガネでスカイツリーとは?
そこにも振り幅があった。