幼稚化
18年間、ずっと赤字を出し続けていたハウステンボスを1年で一気に黒字に持っていったのは旅行チケット会社で御馴染みのHISの澤田社長だった。
何が?と言われたら、やっぱり漫画の「ワンピース」効果かなぁ~と思う。
様は、特徴のない観光的な公園をワンピースという漫画を使ったアトラクションを入れ込みイベントパークに持っていったのだ。
昔の百貨店の屋上には遊園地があった。時々、ウルトラマンや仮面ライダーがショーをしていた。今では、あまり見かけなくなり、百貨店は名前通りではないが百貨が揃うモノの販売を中心に構成されている。
テーマパークもディズニーランドの様な強烈なキャラクターやアトラクション的なものを取り入れたリゾート的な夢の国とは違い、ジェットコースターがどうとか、イルカショーがどうとか特徴のない公園が出来上がっていた。
ハッキリと言う。
今の30代後半から40代は子供の感覚をそのまま持っている。つまり子供の頃からテレビゲームがあり、アニメ、漫画が充実していた環境の中で育っている。
50代以上が魚釣りや山登りというアウトドアで育ったのと違い、ガンダムのプラモデルを造り、家に帰ればドンキーコングやドラゴンクエスト、漫画は北斗の拳やドラゴンボールやキン肉マン。
女の子も「たまごっち」を始め、同様である。
つまり、その環境で育った親は子供にも同じ環境を作ってしまうのだ。
今回のハウステンボスのワンピースの漫画や名探偵コナンのツアーで、誰が本当に楽しんでいるのか・・・・きっと、その父ちゃんや母ちゃんだろう。
それが見えてきたのかどうか判らないが、7月には、ナガシマスパーランドに「ポケモン」のアトラクションが出来る。また同じ月に富士急ハイランドには「怪傑ゾロリ」の施設が導入される。
そしてそして、我々、メガネ業界の中でも、スリープライスのZOFFは「けいおん」とタイアップしたメガネが登場し、眼鏡市場には7n>月末に公開されるバットマンのダークナイトメガネも導入される事になる。
新聞によると15歳から39歳の4割も自分の事を「オタク」だと自覚しているそうで、その内、半分はアニメオタクである。
そしてアニメオタクの内、約98.8%は「けいおん」を知っている。
きっと、マニアがキャラクターが付けているメガネを買い占めてコレクションにするのだろう。
(ちなみに嵐の大野君が鍵のかかった部屋で付けていたRAYBANの黒ブチメガネは10月末まで入荷しない状況)
ここから察するに、40代もオタク、50代の独身世代もAKBの投票に嵌っている、この世の中、益々、男性が女性化、幼稚化しており、女性も同じ価値観で動き出しているとすると、今後、益々、宝石もディズニーシリーズを筆頭にキャラクター的商品等が売れ出すに違いない。
前回も話した様に、不景気は好き嫌い的な商品が伸び出す時代である。
好きな人には、この上なく欲しくなり、どうでも良い人にとってはゴミ同然であるというものだ。