角度を変える
昔、ご支援先のマネージャーから「塩だれドレッシング」を勧められました。
そのドレッシングでキャベツを食べるとキャベツダイエットにも繋がり、メチャクチャ美味しいというものでした。
早速、スーパーに買いに行くと、そのドレッシングが置いてあったので、それを手に取ったまでは良いのですが、そのドレッシングが美味しいからと言って、丸々飲むわけにはいきません。
当然、そこには、ドレッシングをかける野菜の存在が必要になります。
野菜を選びに行くと、折角のドレッシングなので、新鮮で、少し高いが国産の有機野菜を選ぼうとします。
この意味判りますか?
野菜を最初から買って貰う前に、その付随的な部分から攻めて行くという事です。
凄くオシャレな傘立てには、それに合う傘を置きたくなる。
旅に持って行ったり、家に飾っておきたくなるジュエリーBOXの中には、お気に入りのジュエリーを入れたくなる。
綺麗なカラーのレンズには、それ相応のメガネをかけたくなる。
新しい本棚を買うと、そこに本を並べたくなる。
それらは、脇役が主役を引っ張ってくる手法になるのです。
ものの見方は角度を変えると、色々な背景が写ってくるもので、例えばフグは料理屋さんから見れば看板料理で、私達もメチャクチャ美味だと思えるものですが、内臓に含まれる毒を食べたら最後、青酸カリの1000倍を持っていて即効あの世に連れて行かれます。
飛行機の上からパラシュートで落ちるスカイダイビングも、高所恐怖症の人から見れば、人生最悪のバツゲーム以外、何ものでもありません。
ちょっと自分でも書きながら意味不明になってきたのですが、要は「今の時代、真っ向ストレートでバッターを討ち取れる時代でなく、色々な角度から見ていかなければ通用しない時代ですよ」と言いたいだけでございました。