センス
昨日のご支援先の社長から「先生、最近、車、乗ってますか?」とさりげなく聞かれたので、「相変わらず全然、乗ってませんよ!」と答えました。
すると「バッテリー上がってるんじゃないですか?」と助言頂いたのですが、「きっと、そうですよね」と笑いながらも、内心あまり気にしていませんでした。
そして本日、車を使おうとしたら、エンジンが全くかかりません。
プスップスッと言うだけで、頭に来たので、何度も繰り返していたら、最後はウンともスンとも言わなくなってしまいました。
忌野清志郎さんの「雨上がりの夜空に」の気持ちがよく判りました。
さてさて、僕の普段の服装はアメカジとかが好きで、年甲斐もなくDIESELとかHYDROGENを着たりしています。
本当にセンスのある人だと、その変にあるユニクロとかH&Mとかを上手に着こなせるのでしょうが、あまり服装に関心がないので、ブランドを買っておけばそれで良いだろうって感じで、適当に買っています。
しかし、オシャレな人の家に行くと、このイスはどこどこで、この照明は、どこどこと拘りが見えてきます。つまり組み合わせで見せられた全体像がセンスとして映ってきます。
これは音楽のCDにしても、本棚に飾ってある本の種類にしても同じで、そこに何が並んでいるかで、その人の嗜好やセンスが凄く出て来るものです。
そして、大切なポイントは、それらは一気に揃えられたものでなく、一つ一つ大切に揃えられてきたという事です。
確かに、よく、アパレルショップに行くと、このトレソーに飾ってある洋服を一式頂戴と言われている人や、IKEAさんとかに飾ってあるジミーの部屋をそのまま購買される人は、店側にとっては嬉しく、良いお客様なのですが、あまり、その人なりのセンスを持っていない人と感じてしまいます。
(商売は、自分でしっかりと決められるお客様よりも、こういうお客様が一番提案を聞いて頂ける大切なお客様になります)
うちの家には、小さい頃から夏目漱石や二葉亭四迷とか著名人における文芸大全集が本棚一杯に飾られていたり、クラシック100選というCDが並んであったのですが、袋から開封されたいないものばかりでした。
絶対に大人買いして、揃える事で満足してしまう典型的なパターンで、書籍にもクラシックにも全く興味がないのだろうなぁ~と子供ながらに思っていました。
その為、呉服屋さんや、メガネ屋さん、宝石屋さんが、御用聞きや、チケット販売とかでお客様の家に上げて貰えれば「人間関係が一段階必ず進む」とよく言われているのです。
家の中には、様々なその人なりが見えてくるものがあり、それを人に見せるという事は、その時にモノを買って頂くとか頂けないとかの以前に、心を開く意味もあるので、長く付き合えるお客様になって頂ける要素があると言っても過言ではないのです。(センスが見える)
まぁ~そんな感じで、店舗を主体にしているところも、訪問を主体にしているところでも、まず、もっとお客様を観察してみて下さい。
必ず、その人なりのセンスが滲み出ている筈です。
そして、僕らが心掛ける大切なセンスは、商品の品揃えです。
センスの良い店は品揃えが良いのです。
品揃えの良い悪いの基準は、簡単な事ですので、ここでは控えますが、自店に来店されるお客様のセンスが店のセンスになっている事は間違いありません。