売れない商品はない
日本で屈指の豪雪地域、新潟の十日町。
東北は、月に何度も訪問していますが、ここは半端じゃありません。
車で移動するのですが、まるでロディオに乗っているみたいに、斜めに傾きながら雪の中を突き進んで行きます。
前から来る車をふと見ると、年配のお婆さんとかが、平然と軽自動車を運転しています。
環境というのは、凄いものです。絶対に大阪で、こんな雪なら誰も怖くて車を運転出来ないものですが、雪国では、こんな日でも車で1時間以上かけて眼鏡を買いに来て頂ける。
だからTALEXのレンズの提案も非常にし易い。
何といっても、こういう寒さの厳しい北国の雪は湿度が低く、強風下の降雪や舞い上がる雪で視界がほとんどなくなる事もザラにあり、衝突の危険が常に隣合わせにある状態です。
また、路肩の立ち上がりにおける反射で、ヘタすると溝に嵌ったり、路肩に突っ込んでしまったりと大変危険なのです。
そういう雪道特有の反射を思いっきり軽減するので、その境が強調される為、命を守る必須アイテムとして、このTALEXが存在しています。
情報のほぼ全ては視界から。それは勘とか度胸の問題でなく、甘く見てスリップして横転でもしようものなら、「しまった!」では後の祭りなのですから。
さてさて、僕は、よく勉強会とかで売れる商品を考えると言うよりも、絶対に売れないと思える商品を考え、発想力を鍛えたりします。
小学生の頃に言っていた「うんこ味のカレー」や、「1杯100万円のオレンジジュース」、
「読むとうつ病になる本」「見えないメガネ」等々。
でも、そのどれもが売れる気がします。
「うんこ味のカレー」も、どっかの学生がバツゲームで使いそうだし、1杯100万円のオレンジジュースでもワインみたいに熟成し、アルコールを入れて年代モノにしたり、読むとうつ病になる本も必ず物好きな人が興味本位で読んだり、変な逆療法として注目される可能性もあります。
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確かに世界では、無音の音楽や、5000万円以上する時計や失敗ばかりを集めた本もあるらしく、実は予想外にそれらは売れていたりするのですから。
だから限定商品や自店だけの真似をされない商品をドンドン展開すれば良いのです。
それが個性を形成します。
メガネも500万円のメガネを作っても良いのです。
その変わり、1本限定。完全オリジナルで、全てがK24と鼈甲とダイヤモンド。造ったのは、天皇陛下にメガネを献上した経験のある職人。
「これは今年度、最高峰のメガネの証として歴史を物語る2012年の竜モチーフを刻む」
まぁ~何でも良いのですが、世の中に売れない商品はなく、「高い」というだけで購買される客層もいらっしゃるのが、商品開発の面白さです。