逃げる経営者
「マナーやエチケットは、一緒にいる人に不快感を与えないための最低限のルールのことを言います。世の中が勝手にルールを作った訳ではありません」
本日は、僕が最も大切にしているメガネのボランタリーチェーンの役員会でした。
何度か書きましたが、このボランタリーチェーンの存在自体が、僕の原点になり、親みたいなものです。
毎回、役員がほぼ手弁当で加盟店各社の売上を集計して持ち寄って現状を分析したり、メーカーを含めたキャンペーンの提案や状況確認、そして来年の新春交換会の講演内容や講師の選定等々も検討されます。
メンバーの中には、9月から10月までの売上累計昨年対比で168%や151%、124%、110%と伸ばされている店舗もあり非常に勢いを感じます。
しかし、良い店舗ばかりではありません。中には、より実績が厳しい店舗も出ています。
そういう時に、2つのパターンが出ます。逃げる経営者と立ち向かう経営者です。
このボランタリーチェーンの中には、逃げる経営者は1人もいません。
そこも凄く良い仲間が集まっている良さの一つです。
通常、逃げる経営者というのは
●ドンドンと売上が落ちていく、または未来が見えないのに何の対策も打とうとしない
※対策を打つ気力がない
●休日には、息抜きとばかりゴルフや気の合う仲間と傷のなめ合いで安心しようとする
※類友の法則で、自分と似た様な価値観の人間とばかり話をする為、発展性がない
●大きな夢ばかり語って実行はまるでなし
※夢見る夢子さん状態
●全てを周りの組織の責任にして、愚痴や不満を押し付ける
※周りや環境のせいにすると愚痴と不満しか生まれない
●実績もたいしてないのに、自信だけ過剰な経営者(自分の都合だけ押し付ける)
※根本に感謝の気持ちがないと、必ず脱落していく
●理屈だけで何もかも上手く行くと本気で考えている世間知らず
※上辺だけで判ったつもりになっていても、本質が見えていない
こういう逃げる経営者が会員組織の中にいると回りにも変な影響が出るので、大変ですね。きっと、そこに気付かない限り成功していく事はないでしょう。
それよりも、立ち向かう経営者は凄いです。
目の前に大きな火の手が上がれば、まず愚痴や不満を言う前に、目の前の火を消さなければなりません。
火が上がった理由から見直し、計画から全てやり直します。
そこで覚悟を決めます。浮ついている暇などどこにもないからです。
集客はどうなのか?なぜ、お客様が来店されなくなっているのか?
組数や組単価はどうなのか?
自店を図るモノサシと他店を図るモノサシは、どこが違うのだろうか?
どんな店でも、永遠に順風満帆が続く訳がない。
良い時もあるし、悪い時もある。
人も同じで、本当の自店の本質や価値が問われるのは、その悪い時です。
そして本当に成長するのも悪い時です。
そういう時は、そろそろ、神様があなたにチャンスを与えている機会なのですよ。