データー分析
先日で、メガネのセミナーがひと段落しました。
IOFTから始まり、ベストビジョンさんの博多展示会での講演、そしてNOW展での講演となりました。
短い時間の中、どの会場も多くのお客様に聴講頂き、感謝の想いでいっぱいです。
さてさて、そんな想いがあっても講演は真剣勝負です。
講演は作品なので、絶対に「時間作って損したぁ~」と思われては元も子もありません。
一種のライブですので、直接、熱を伝えて何ぼみたいなところがあります。
だから最初から強烈に言います。
学生時代、それは怖い怖い知り合いの先輩が日雇いの会社を経営していた為、何故か強制的に、人員に加えられました。
よく判らず朝の5時に起き、日雇いの皆が集まる待合い場に行きます。
右を見ても左を見ても、オッサンばかり。
誰もが欠伸をしてタバコを吹かしながら、缶コーヒーを片手に昨日のパチンコや競馬の話をしながら本日の現場へ行く準備を整えています。
僕は、一丁前に車を持っていたので、1日のバイト料(1万円)に交通費3千円を上乗せされていたので、オッサンらを車に乗せて現地に行く役割がありました。
5人乗りの車でしたが、オッサンらは遠慮なしにギリギリまで乗り込んできます。
運転しながらも、ふと油断をすると、オッサンらは靴を脱いで、車の中でワイのワイのと騒ぎ始めました。
その都度「コラッ!車の中で暴れんなや!オッサン靴脱ぐなやぁ~。車汚れるやんけぇ」と怒鳴りながらも、将来は、「こうは、絶対になりたくない!」と頑なにオッサンらとのコミュニケーションを拒絶し、どこかで彼らを馬鹿にしていました。
でも、最初はどんなに拒絶していようとも、1週間も行動を共にすれば、情が移り、仕事が終わってからも、そのオッサン連中と一緒にブラブラ街を徘徊している自分がいます。
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すると見えなかったものが色々見えてきます。
30歳以上も年が離れている世間知らずの僕に対しても、対等に失敗した人生を教えてくれたり、本当に大切な事を親身に語ってくれたり、本当に人の良い人達ばかりです。
その中の一人のオッサンは、いつも競馬新聞を眺めていました。
新聞と言っても何十枚も出してきて、そのどれもに真っ赤な印が付いています。
その印に興味があった僕は、ある時、
「オッチャン、それ何してんねん。競馬、そんなにおもろいんか?」
と尋ねると、オッサンは、その新聞を見せながら
「ワシの人生は分析や!データーを見て確実に勝てる様に持っていかなアカン。ワシは競馬では、負けへんで~。」とニコニコしながら細かく書き込まれた文字をなぞりながら説明してくれました。
「オッチャン言っても説得力ないわぁ~」と言って笑っていたのですけど、確かに、そのオッチャンの予想の的中率は、凄かった記憶があります。
いつの間にか人間的に尊敬していました。
さてさて、意味もない昔話を出しましたが、ここで言いたいことは、このオッサン(柴田さん)は、赤エンピツ片手にデーター分析を時間が空いたら眺めていたのを苦痛だと感じた事はあったのでしょうか?
本人は勉強していると思っていたのでしょうか?
パチンコやパチスロの人らも攻略本を読んで研究している時に、勉強して疲れたぁ~と感じるのでしょうか?
きっと微塵も感じていないでしょう。
あなたのお店で、データーをワクワクしながら分析していますか?
何十枚も過去の資料を出してきて、その中で、どういう風に現状の売上が作れているのかに興味が持てていますか?
データーを取る事が目的で、それより先を考えないようにしているのではないでしょうか?
あなたは、この競馬のオッサンよりも、真剣だと言い切れますか?